「政権交代」とは何か
「政権交代」とは一体何でしょうか。
衆議院の福岡2区・宮城2区で12日から補欠選挙が始まりました。過去のブログに書きました通り、私は福岡2区の候補者である平田まさのりさんを応援させていただいています。
今回の選挙は、小泉政権の外交政策や郵政民営化への国民の可否を問うリトマス試験紙でもあると言われています。民主党は「政権交代」を唱えてこの両区での戦いに望んでいます。
平田候補が当選し、国政に出て、この国を変える一公僕となられることに私は全力を尽くしていますが、民主党の一員として、ひとつ疑問になっていることがあります。
街頭演説などでも大物国会議員が「政権交代」「政権選択」と皆さんにお話していますが、「政権交代」とは何なんでしょうか。私は別に「政権が自民・公明党連立体から民主党に移ること」という答えを求めているわけではありません。どうも民主党の求めるものが、国民生活を今より良いものにするための手段である「政権交代」ではなく、目標自体が「政権交代」になっていて、「政権交代」の向こうに見えてくる政治の本当の姿、安全で安心な国民生活がはっきりと見えていない、ビジョンがくっきりとしていないように感じられてならないのです。
党の中にいるものがこんな批判めいたことを言ってはいけないのかも知れませんが、しかし中にいるものだからこそ分かること、感じることがあるようにも思います。また自民党とは違うんやぞと、多くの方に理解していただくためにも、必要なことだと強く感じています。
そして「政権交代」「政権交代」と言えば言うほど、民主党を支持してくださる有権者の心が離れていくようで、怖くて仕方ありません。小泉政権への支持が離れていくのは、例えば国民にとってあまり重要と思われていない郵政民営化を強く唱えれば唱えるほど、国民の真の心内を理解していないことが露呈されて、国民の心が離れて、支持率が低下していく。これと同じことが起こること、それが一番怖いのです。
どんな議員であれ、首長であれ、生活者の声を聞かなければ、その存在意味はないと思うのです。
平田さんは車椅子で1mの視線。街角や小さな集会でも有権者の声を聞こうと努力されています。「高度経済成長に向かう日本の議員は皆、国民の話を聞いた」と先輩秘書から伺いました。それは田中角栄元首相も同じで、かつ彼はそれを徹底していたそうです。今こそ政治家はあるべきその姿に戻らなければならない時が来たのかも知れません。
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