田中眞紀子さんの演説
今日、平田まさのり候補の応援に田中眞紀子衆議院議員がいらっしゃいました。会場の広場や周辺の道路は満員の人だかりで、まさに押し競饅頭状態でした。
外相時代の「事件」など色々あったでしょうが、その人気は全く衰えていないように感じました。
手前味噌ですが、今までは自分のボスであった岩國哲人代議士の演説が一番だと思っていました。独特の間合い、言葉遊びを取り入れたり、韻を踏んだりと、今の政治状況をおもしろく、分かりやすく、難しい言葉を使わず、聞く人を煙に巻くこともない演説をされ、聞いてくださった方から、いつも良かったとのお声をいただきました。
しかし田中眞紀子さんの演説は、田中角栄元首相の血を引いていらっしゃるからなのか、数千人の聴衆の心を一瞬にして掴みました。話すことによって声の強弱を変え、口調を変え、テンポを変え、「七色の演説」と言っても良いと思いました。
テレビなどで演説の一部が放送されているのは見たことはありましたが、実際の演説を間近で聞かせていただいたことは初めてでした。
話が次から次へと進み、笑いどころもあり、そして候補者への応援もしっかり含まれている。自分達が訴え続けてきたことを短いフレーズの中にシンプルに分かりやすく織り込んでいる、こんな演説は聴いたことがないと思うと、これまでの労をねぎらってもらっているようで、思わず涙が出てしまいました。そのときは数千人の聴衆や周りのスタッフのことを全く気にすることもなく、恥ずかしいとも思いませんでした。
政治家とは言葉で仕事をするもの、私は岩國代議士からそう教えられました。しかし最近、言葉自体がないがしろにされ、私が聞いていても明らかにおかしいと思う「言葉」がまかり通っています。私も完璧ではありませんが、親や人生の先輩から学び、言葉の重みを自分の失敗など痛みで知りました。言葉を間違えると、求めるものと全く逆の結果を生むこともあります。
言葉が人をひきつけ、人の心を掴み、そして人を動かす。この仕事を選んだ以上は、言葉をもっと大切にしていこうと、改めて思いました。
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