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2006年01月21日
郷に入れば郷に従う

 アメリカから牛肉の輸入が再開されて1ヶ月余り。自ら信頼をドブに捨てるような出来事が起こったのは、皆さんもご存知の通りです。
 日本向けの牛肉の基準とアメリカ国内の基準、この二つがあって、出荷業者と検査官がその基準を取り違えていたという、人間の単純ミスではあります。単純ミスでしかありません。確認と輸入基準の徹底のために、輸入停止を決めた政府の判断も間違いはありません。しかし、私には引っかかる部分があります。今回のことで見えた『アメリカの本音』です。
 本来ならアメリカは、「輸入基準を徹底できていませんでした。周知を徹底させます。そして、間違いの起こらないシステムを作ります。」とだけ言えば良かったのです。しかし彼らは「これは日米間の貿易上の問題で、食の安全の問題ではない。」と言ったのです。業者も「たまたま日本に着いたから問題になっただけで、カリフォルニアならそのまま流れている。」と言っています。
 つまり、「日本ではダメな部分かもしれないが、自分達は食べていて安全だ(と思っている)。だから混ざっていても大丈夫なんだから、ギャーギャー言うな。」ということなのでしょう。

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 アメリカの言っていることが正しい、アメリカの基準が正しい。だから日本もそれに合わせていれば、こんなことにならなかったのに、あー面倒くさい。これがアメリカの本音でしょう。きっと彼らは日本がこんなにも厳密に検査しているとは思っていなかったのでしょう。
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