高校生に「仕事」を伝える
今日は先輩の紹介で、高校1年生相手に「議員秘書ってどんな仕事?」というテーマでお話をさせていただきました。
コンサルタント会社に勤めている先輩がボランティアでお手伝いされているOiE(おとな・イン・エデュケーション)という団体があります。詳しくはぜひOiEのホームページをご覧になっていただくと分かりやすいのですが、簡単に言うと、そろそろ進路を決める時期に差し掛かる中高生に、実際社会で働いている大人が自分の仕事について話をし、進路決定の一助になればと活動しているものです。
今回は私を含め、6人の講師がお話をしました。派遣会社で経営企画をされている方、旅行添乗員、製薬会社にお勤めの方、エアラインスクールを経営されている方、一級建築士と多岐に渡っています。僕もぜひ他の方のお話も聞いてみたかったのですが、しゃべるのと聞くのと両方同時にできないので、残念でした。
私は今回お話しさせていただくにあたって、「議員秘書になってくれる人を増やしたい」というよりは「政治ってなんだろう?」「政治に興味が持てた」と思ってもらえることに重きを置きました。
若い人が政治に関心を示していないと言われる中で、近くに政治の現場で働いてる人が来て話をすれば興味を持ってもらえると思いました。
しかし、何より難しかったのは、生徒さん達に「分かる」ように話をしなければならないこと。専門用語や現場で使っている言葉で話すのは簡単ですが、そうすると彼らの実感からは遠く離れてしまい、興味を持ってもらえません。興味がないと、彼らは簡単に寝てしまいます。
そこで、学校から修学旅行先を自由に決めていいという条件をもらったと仮定して、「修学旅行に行くならどこ?」というお題を出し、みんなに行きたい場所を国内外問わず出してもらって、手を上げてもらって行き先を決めてもらいました。
そして、実はこのプロセス自体が「政治」であって、国会や県議会・市議会がしていることは生徒会や学級会でしていることと変わりないことだと説明しました。
それ以外には「私が政治家を目指すようになった理由」や秘書の一日の仕事についてお話しました。
今回スピーカーをさせていただいて、自分が駅頭に立って話したり、政策について話しているのは、本当に相手に理解されているのか、疑問に思いました。
自分は政治家になりたくて、中学生のことから新聞を読んだり、テレビのニュースを見たりして政治に大きな関心を持っていたけど、目の前にいる人が全く同じだけの政治に対する興味を持っているかというと、そうではないんですよね。ましてや、学校での生活が大部分を占める高校生が、自分と同じ興味関心を持っているということにムリがあると分かりました。
話の中身を彼らの生活になぞらえて、物理的だけではなく、僕の立ち位置を彼らと同じフィールドにして話すことがどんなけ大事で、どんなけ難しいか、よく分かりました。
私にとっても貴重な体験ができ、有意義な時間を過ごさせてもらって、感謝しています。
(なんかエラそうに話しています・・・)
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