同級生の死
おとついの同窓会で一つ、残念なことが分かりました。同級生の1人が亡くなっていたのです。ちょうど私が東京にいる間のことで、存じ上げなかったことを申し訳なく思っています。
そうらしいという話は聞いていましたが、確実なものが得られていませんでした。おとついの会で確証が得られたので、お参りに行かせていただきました。
元々中学も4クラス160人しかいないので、みんなは私を知っていて、私もみんなを知っているという、非常に個々の距離が近い学校でしたから、私も当然、なくなった彼のことを知っていますし、ましてや小学校から9年間の同級生、忘れるはずがありません。
そして彼は色んな面で僕とは対照的な男でした。彼は背が高く、身体ががっしりしていたのに対して、私は背が低く、こじんまり。彼は大人しく、落ち着いていて、物静かだったのに対して、私は大人しくなく、落ち着きがなく、いつもガチャガチャしていました。だからこそ仲良くなれたのかも知れません。
今日、お線香を上げさせていただきました。遺影の中の彼は、僕が知っている彼と変わりなく、笑顔で収まっていました。違うのは動かず、しゃべらず、二次元だということだけです。
もう彼が亡くなってから4年になるそうですが、ご家族の悲しみはまだ癒えていませんでした。本当に余りにも早すぎました。おばあさんが亡くなられたことや仕事などが一時に重なって、重圧になっていたのかもしれません。「限界や」と言っていたそうですが、彼のことだから表に出さなかったのかも知れません。それに気付いてやれなかったのが悔やまれて・・・とお母さんがおっしゃっておられました。
彼のお母さんから伺ったのですが、彼は生前、お家で僕の話をよくしていたそうです。彼のお兄さんの名前に「忠」という字を使っていて、その字が引っかかったのか、「忠相が・・・」「忠相が・・・」と僕のことを話していたそうです。本当にうれしく思いました。
この間は何人かと13年半ぶりのブランクを埋められましたが、残念ながら埋めることのできない時間の溝を作っていました。これほど辛いものはありません。
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