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2006年11月30日
涙ながらにつぶす野菜

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昨日、このようなニュース記事を見つけました。

【涙の廃棄 ダイコン200トン 萩の出荷組合 好天で安値に】
 好天の影響でダイコンの出荷量が増え、値下がりが続くため、県内最大のダイコン生産地、萩市吉部の「千石台だいこん」の生産者でつくる千石台出荷組合(松田秀男組合長、14戸)は29日、約200トンのダイコンを廃棄処分にした。農家が複雑な表情で見守る中、ダイコンはトラクターで次々と畑で処分された。
 同組合によると、特産の「千石台だいこん」の出荷量は、11月は800トン以上に上り、平年に比べ2、3割増えた。このため、市場価格は1本当たり50、60円台で推移。平年比の30%前後の値下がり状態という。このままでは、安値傾向が続き、生産や運搬コストに見合った利益が得られないため、あぶらんど萩農協と協議して、生産調整を決めた。
 廃棄作業を見守る農家は「涙が止まらない」「手間暇掛けて作ったダイコンを捨てるなんて」と唇をかんでいた。
 同組合では今年、生産者が昨年より2戸増え、作付面積も15ヘクタール増えて、計100ヘクタールに拡大。今年の出荷量を4200トン(約3億円)と見込んでいた。
 松田組合長は「非常に残念な結果で、現状では出荷しても赤字になってしまう。消費者はもったいないと思うでしょうが、生産者も同じ気持ちです」と悔しがっていた。
=2006/11/30付 西日本新聞朝刊=

 農家の方々が手塩に掛けて育てた野菜を自分の手で処分しなければならない、ほんまにつらいことやと思います。
 上の記事は山口県のお話ですが、では和歌山はどうなのか?と思い、農協に電話して教えていただきました。
 和歌山では、作付面積が少ないため、今のところ処分は発生しておらず、これからもその予定はないそうです。農協が決めた収穫目標量に対して強制力はなく、市場への出荷しすぎから価格の暴落を防ぐため、農家の方が「自主的」に処分をされているそうです。また、処分された量に対して国が補償するそうです。ただ豊作の影響で、例えばキャベツが例年なら1箱80~90円なのが、今年は30~40円ぐらいになっているそうです。
 にしても、かなり忍びない。祖母や親から「食べ物は粗末にするな!」と教えられた子どもからすると、「どーにかならんもんかなぁ…もったいない」と思ってしまう。
 同じお金をもらうにしても、つぶすのとつぶさないのでは大きな違い。海外の食糧不足にあえぐ地域で活動するNGOや、国内のホームレスに炊き出しなどを行うNPOに利用してもらうことはできないんでしょうか。
 引き続き、調べてみたいと思います。

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