『当たり前』のことを『当たり前』に
私は”紀州ルネッサンス”の中で「『当たり前』のことを『当たり前』に」と書いています。本来なら書かなくてもいいことですが、それを書かなくてはならない現実があります。それを思い起こさせるニュースがありました。
「本の借り逃げ、卒業させず」強硬策の大学相次ぐ
大学の図書館から本を借りたまま返さずに卒業する学生が後を絶たないことから、強硬策に訴える大学が相次いでいる。
本の返却を卒業証書授与の条件にしたり、返却の有無を卒業の判定材料にしたりするなど、「借り逃げ」に業を煮やした大学側の苦肉の策と言えそうだ。
「未返却図書があると、学位記(証書)を受け取れないことがあります」。早稲田大(東京都新宿区)は2月20日、本を返していない卒業予定の学生・院生ら約2800人に、学生向けインターネットサイトで警告を流した。これまでは個人にメールで通知するだけだったが、未返却者が減らないため、目立つ場所に表示した。
早大図書館の貸出数は年間約88万冊(2005年度)と国内の大学では最大規模で、卒業生の未返却図書は年間100~150冊に上る。
3月2日18時9分 読売新聞配信
大学生でも「借りたものは返す」という『当たり前』のことを『当たり前』にできないのです。これからどんな世の中になるのか、本当に不安になります。
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