前略 久間章生防衛大臣様
久間章生防衛大臣様、突然のお手紙を失礼いたします。
原爆投下を「しょうがない」と発言され、各方面から針の筵の上におられること、心中お察しします。
松岡農水大臣の時と同じく、安倍首相は大臣の辞任は「必要ない」とおっしゃって、大臣をお守りになりました。安倍首相の取り柄で、徹底的に大臣を守り切るのかと思っていたのですが、結構早く手放されてしまいました。もっと粘っていただければ、我々への追い風になりましたのに、残念です。
また、辞任会見での大臣のお話にも感動しました。
「長崎市長もお見えになった。これ以上(政府・与党の)皆さんに迷惑をかけてもいけませんし、参院選が私の発言でマイナスになっても困る。一つのけじめをつけなきゃいかんと思いますので、辞任します。」
国民、特に被爆された方々や被爆地の住民よりは、参議院選挙を自民党公認で戦う方々を向いたご発言に心打たれました。国民よりは選挙、国民よりは自民党、大臣という立場より選挙優先。自民党の一翼を担う方のお言葉としては最高です。謝罪相手は国民ではないということをはっきりと示された、そのご英断に心から敬意を表したいと思います。
今後も一層ご活躍され、次の総選挙でも必ずや国会に戻ってこられることをお祈り申し上げます。
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