一晩明けて
小沢代表の辞意表明から一晩。今日は月曜ですので、いつものように市駅での朝の街頭活動から始まります。
市民の皆さんから何らかの反応があると覚悟して行きましたが、いつもと同じ感じでした。東京と和歌山、中央と地方は別物とご理解を頂いてのことか、それとももうあきらめ、愛想つかされてしまったのか、本音のところは分かりません。しかし、市民の皆さんの気持ちがどう変わろうとも、私達は私達に与えられた仕事を粛々としなければなりません。
朝の活動が終わり、市役所へ。今日から建設企業委員会の行政視察で福岡と長崎へ赴きます。1日目の今日は福岡入りし、福岡市の多々良浄水場を見学しました。
福岡市は人口が約141万人で和歌山市の約3.7倍、面積は約340キロ平方で和歌山市の約1.6倍を誇っていますが、紀ノ川のような大きい河川を有していないので、水の確保に大変ご苦労されています。
中小河川に複数のダムを作り、ダムから流れた水をポンプアップしてダムに戻し、貯水するという方式を採っています。そのため、どうしても「質より量」になっていました。市民から、水道がおいしくないとの苦情を受け、約53億円を投資して、浄水処理工程の途中に「オゾン処理+粒状活性炭吸着処理」をする高度浄水処理施設を2年前から設置し、稼動し始めました。高度浄水処理によって、通常の沈でん・ろ過の浄水処理方法では除去できないカビ臭物質、トリハロメタンの原因となる有機物質、陰イオン界面活性剤等の処理ができるそうです。
水道水の高度浄水処理は東京や大阪でも行われていますが、まだまだ行っているところが少なく、福岡市も色々な工夫や実験を行い、試行錯誤されています。
和歌山市の場合、紀ノ川の渇水時と洪水時の水位の差は日本一激しいものの、水の確保は福岡市に比べればやり易いと思います。また水質も比較的良く、おいしい水だと思います。しかし、トリハロメタンなどの発ガン性が疑われる有機物質は取り除かなければなりません。費用対効果の検証もしなければなりませんが、安全な水のためには一考の価値があるように思います。
(オゾン発生装置の小窓をのぞいています。)
|