言葉は重い
昨日は思った以上に暖かくなりました。当然花粉は大量に飛ぶわけで、対策していても少しは症状が出ます。今シーズンでは最悪の状態でした。今日は少しマシですが、マスクと目薬、そして「鼻でブロック」は欠かせません。
今日から委員会審査に入りました。今日は消防局と建設局住宅部の審査です。午前中は消防局の審査を完了しました。最後に、委員会の席上で退職者の紹介と代表者からの挨拶がありました。こういう形をとられるということを初めて知りました。
委員会に出席している消防局幹部のうち、3名が、住宅部では4名が今月末をもって退職されます。丸山消防局長も退職者の一人です。代表してご挨拶されました。まっすぐ前を向き、時々言葉を噛み締めながら話されました。18.9才から消防に入られ、41.2年勤められた方ばかりだそうです。委員長が感謝の言葉を述べる際、共に起立し、感謝を表しました。私にできたのは、深く頭を下げることだけでした。
引き続き、住宅部の審査です。審査の過程で、委員から不適切な発言があり、審議がストップしました。速記録を確認し、不適切な部分について議長や議運委員長とともに対応を協議しました。
議長がおっしゃるには、不適切な発言を残すと、そのこと自体を議会全体が追認したことになり、そのために不利益を被る方もいたり、また議会の品位を落とすことになるので、慎重に対応しなければならないそうです。こういう場合にどう対処したらいいのか、学ばせていただきました。
その後、発言者から陳謝と発言の取り消しを求められ、委員会としてこれを許し、正常化しました。
議会での発言は、裁判などになった場合、第1級の証拠として扱われるそうです。議会人として、言葉の重みを改めて痛感する機会となりました。
審査の中では、市営住宅入居者のおよそ5分の1が1カ月以上家賃を滞納していることが分かりました。この数字はたまたま払い忘れたり、口座振替の残高不足で引き落とせなかった場合でもカウントされてしまうので、正確な数字ではありませんが、約5500戸ある内の1219戸が滞納している(期日に入金されなかった)か、滞納した経験があることになります。
現在の累積滞納額はおよそ4億6千万円になります。一方、18年度の徴収率は95・6%で、毎年5%ずつ上乗せになる計算です。一部の住宅では、家賃の徴収を民間委託しましたが、今年度の徴収率はほぼ99%になっています。今の分をきっちりもらいつつ、前の分も少しずつ分割で払ってもらうようにしているそうですが、経済状況が悪く、うまくいきません。
また、市営住宅の土地を借りるために1億2千万円払っているのに、家賃収入が2千万円しかないという例も指摘されました。これは完全に市の財政を圧迫しています。
数年前から指摘されていますが、遅々として改善されていません。財政健全化団体なんですから、こういうところはキッチリしなくてはならないと思います。
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