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2008年12月06日
夕張から予防医療を学ぶ

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 今日は札幌にいます。関空8時発の飛行機でやって来ました。ここ札幌で行なわれる北海道予防医療セミナーに参加しました。
 そんなセミナーのために、何でわざわざ北海道まで、と思われるかもしれません。それには理由があります。
 北海道には夕張という街があります。そう、632億円の借金を抱えきれずに市の財政が破綻した街です。市の破綻と同時に39億円の借金で夕張市立総合病院も経営破たんし、閉鎖となりました。
 税金や使用料は倍増、なのにサービスは半減。最悪の状態に追い込まれた夕張市民からは病院まで奪われ、市外まで行かなくてはならなくなりました。高齢化率は43%と全国1位。少ない年金では医療費どころか、市外まで出る交通費さえ出せません。高齢者はただでさえ病気になりやすいのに、病院はない、検診は受けられない、病院に行けない、健康保険は払えないと悪い条件が見事に揃ってしまいました。
 そんな時、夕張の医療をこのまま放って置けないと立ち上がった人がいます。それが医療法人財団 夕張希望の杜理事長の村上智彦医師です。村上先生がどのような行動をしたかは、村上先生の書かれた著書『村上スキーム 地域医療再生の方程式』を購入してご覧になって下さい。その収益は全額病院の経営に使われるそうですので。
 夕張市と和歌山市は非常によく似ています。財政が破綻またはそれに近い、予防医療にあまり取り組んでいない、高齢化が進んでいる。私は夕張と同じになるのではないかと恐れています。そして何とかしたいと思っています。
 村上先生以外にも、更別村で国民健康保険診療所の所長をされている山田康介医師、町立寿都診療所所長の中川貴史医師、議員の立場で活動されていた金子益三さん、寿都町役場健康づくり課の西弘美さんがパネリストとしてお話されました。
 予防医療にはある程度のお金がかかります。しかし、病気にならなければ医療費がかかりませんから、それでペイできます。今回、突っ込んだ具体策などお話を伺えて、事の重要性を認識できました。遠く離れていますが、強い味方も出来ました。
 写真の左に写っている人が村上先生です。私もご挨拶をさせていただき、少しお話させていただきましたが、少し変わった方です。わざわざしんどい思いをしに夕張に来られるような方ですから、そうでしょう。それを聞きにわざわざ北海道まで来る私もかなり変わっていますが。
 予防医療と福祉は両輪です。今後積極的に取り組んでいく課題の一つです。
 さて、以前にもお願いしましたが、この夕張の実情を、前佐賀市長の木下敏之先生がメルマガで毎週金曜日に配信されています。このメルマガの広告収入が病院の運営費になります。登録も簡単ですので、ぜひご覧になって下さい。よろしくお願いします。

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