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 この「明日はどっちだ!?」のコーナーでは、山本ただすけの時事問題に対する考えや、政策などについてお話させていただきます。皆様のご意見やご感想をお待ちしています。
なお、文字が赤くなっているところは、リンクになっています。そちらもぜひおいでください。

 「明日はどっちだ!?」の命名についてお話させていただきます。
 政治家や政治に携わる人間は、常に様々な判断が付きまとい、また常にそれを求められます。右か左か、進むのか退くのか、その判断如何によっては、多くの方々の幸せをも左右しかねません。明日はどっちへ行くのか、まさにそのことを名前にさせていただきました。
 

2008年11月30日
田母神論文について

 お昼によみうりテレビで「たかじんのそこまで言って委員会」を観ました。この番組は好きで、時間があれば観るか、ビデオに撮ったりしています。
 いつもなら3つのテーマを大体30分ずつやって1時間半の放送ですが、きょうは1つのテーマで全部使っていました。テーマは「田母神論文について」でした。
 論文を書いた田母神さん自ら出演してお話されていました。田母神さんは航空自衛隊出身ですが、他に陸上・海上自衛隊OBも出られていました。
 番組を拝見した感想を言えば、終始一貫論理がはっきりしていて、私にとってはストンと落ちる内容でした。論文の中身についての議論で、異論はありません。その通りだと思います。
 その前に、肝心の田母神さんが書かれた論文を放送までに読んでいなかったので、あわてて全文を手に入れて拝読しました。率直な感想ですが、私には全く違和感がありませんでした。正直、頷けることばかりです。
 私は東京で、ある高名な日本史の先生から教えを受けていました。そのときの内容と異にしない論文の内容だと思います。(先生、もし間違っていたらごめんなさい。)
 「自衛隊は早く『自衛軍』にすべきだ」と私は常々言ってきました。その考えは今も変わりません。憲法で認められているのかいないのか分からない宙ぶらりんな立場で、その仕事と責任だけは大きく、何かと言えば槍玉に上げられる。その立場にいる人からすれば、たまったもんじゃありません。会社員より高い給料を渡していればいいだろう、という問題ではないのです。
 「自衛軍にしたらまた戦争をする」なんておっしゃる方もいますが、私はナンセンスだと思います。今の日本に戦争をしなくてはならない事情があるでしょうか。わざわざどこかを攻めに行く理由はありません。ですから名前も「自衛軍」なのです。
 総理大臣にはSPが付いています。小沢代表や石原都知事、橋下府知事にも付いています。自衛隊は日本国民にとってのSPだと思います。SPは普段から誰かにケンカを売って歩いているわけではありません。自分が護るべき要人が何物からか危害を加えられようとしたときに、その身をもって防ぐのです。敵がこれ以上要人に対して危害を加えられないと判断できるまで制圧します。それ以上はしません。SPが和歌山県庁に乗り込んで侵略し、橋下府知事が実権を握るなんてことはないのです。そんなことを議論しても時間の無駄です。
 日本国民には三大義務が課せられています。教育・勤労・納税です。ゆとり教育でまともな教育を受けさせない、宙ぶらりんで社会の奉仕者としての立場を確立させてもらえない、給食費を踏み倒したり、脱税して海外に逃亡したり。たった3つの義務さえ守られていない今の日本社会がどうかしています。
 色々な立場で様々なご意見があろうかと思います。それを分かった上で、大事なことなので、少し立ち止まって考えてみなければならないと思います。ぜひ皆さんのご意見もお聞かせ下さい。

 
2008年11月24日
イエローカードと給付金

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 3連休の最終日はあいにくの雨となってしまいました。そして寒い。昨日までの2日間の天気が余りにも良すぎたのでその反動でしょうか。
 さて今日は、そんな振替休日の一日ですが、政策のお話をさせていただこうと思います。
 写真はまもなく皆さんのお手元に届く、市報わかやま12月号の特別号です。地方財政健全化法の本格施行に伴って、和歌山市の財政はイエローカードである「財政健全化団体」になる可能性があることを、ここでもお話をしました。
 国からすべき仕事を決められ、それに必要なお金は必要なだけ下りてきます。しかし、それ以外の市が自由に使い道を決められるお金は年々減らされる一方です。権限と責任だけは渡されて、必要なお金は渡されない「なんちゃって地域主権」が進められています。
 例えば、同じ和歌山の中でも、和歌山市と隣の海南市では、人口も違えば地の利も違い、それぞれの特徴があることはご理解いただけると思います。しかし、国はそういうことを一切無視して、一律画一的に色々なものを投げてきます。高度経済成長の時代は行け行けドンドンでそういうやり方が良かったのかもしれません。しかし今は時代が変わり、そういうやり方は好まれないようになりました。人の好みで政策を決めるわけではありませんが、明らかに効果より弊害の方が大きくなっています。
 実は、この地方財政健全化法も官僚が作った一律画一的な政策の一つです。確かに夕張のようにはなりたくありません。しかし、和歌山には和歌山なりの事情もあります。例えば、法律で下水道を引くように決まった。これ自体も一律画一的ですが、その法律に従って一生懸命下水道を引いてきたら、今度は金がかかりすぎだといって指弾される。同じ国でも、国土交通省からは下水道で金を使えと言われ、総務省からは使いすぎでイエローカードだと言われる。私達市民はいつまでこの国の”多重人格”に付き合わされなければならないのでしょうか。
 今月に入って麻生総理がぶち上げた「定額給付金」構想。一人1万2千円、18才以下と65歳以上の皆さんには8千円を上乗せして一人2万円を給付するというものです。
 この「給付金」のために、2兆円の税金が全国民に薄く広くばら撒かれようとしています。和歌山市では約37万1千人の市民に約60億円が使われます。経済学者によっては、今回の給付金で、麻生総理の狙う緊急経済対策の効果は薄いと試算される方もいらっしゃいます。所得制限をかけるのかどうか決めるのも基礎自治体に投げて、堂々と「地方分権」と言い切ってしまう麻生総理の感覚には感心してしまいます。
 このように、全国民に薄く広くばら撒くよりは、せっかくの税金をある程度選んで集中させることが大事ではないかと思います。例えば、介護職員の賃金上乗せに使ってはどうでしょうか。
 全人口に対する65歳以上の方が占める割合を高齢化率といいますが、08年3月末現在の和歌山県の高齢化率は25.3%。4人に1人が65歳以上となってしまいました。和歌山市の高齢化率は23.5%と、確実に上昇しています。その一方で、仕事がきつい割には給料が安いということで、介護の職を離れる方も多くなっていて、お世話する方とされる方のバランスは悪くなっています。
 そこで、介護職員さんの賃金上乗せにこの「給付金」を使えば、介護からの離職に少しは歯止めがかかり、新たな雇用を生むことも考えられます。雇用があれば、経済効果も生まれますし、お世話される方も今よりは良いサービスを受けられるようになるのではないでしょうか。
 それ以前に、このお金を介護に使うのか、借金の返済に使うのか、その使い道を基礎自治体に決めさせるというのが本当の「地域主権」だと思いますが、皆さんはどう思われますか?
 こっちでは締め上げて、そっちではばら撒く。塩爺こと塩川正十郎元蔵相が「母屋ではおかゆ、離れではすき焼き」と例えられていましたが、まさにその状況がここにあります。麻生総理は思いつきで言って、引くに引けなくなってるのでしょうが、勇気を持って撤退することも必要だと思います。皆さんはどのようにお感じになってらっしゃるでしょうか。

 
2008年11月10日
「給付金」って何ですか?

 先日、麻生総理が3年後の消費税率引き上げとセットで発表した「給付金」の案。
 一人当たり1万2千円、18才以下と65歳以上の方には8千円を上乗せして一人2万円を出すというものです。総額2兆円、消費税で言うと1%分のお金を使うことになります。
 給付金の原資は国の予算のうち、すぐに使わないらしいお金。一時期流行った「埋蔵金」を充てるという話もあるようです。
 しかし、冷静に考えてみれば、この2兆円はどっかから降って沸いたお金ではありません。元々私達国民が収めた税金です。「埋蔵金」といえども、始まりは税金。「給付金」という名前は、いかにもお上が民に「くれてやる」という意思が含まれているようで抵抗があります。名前だけじゃなくて、制度の対する意識も同じかもしれません。
 閣内でも、分け隔てなく国民全員に配るのか、所得の高い人は除外するのか、意思統一が出来ていません。そんなものを強行する意味があるんでしょうか。そして、あえてこの時期に行うこと。なんか「給付金」という名を借りた合法的な選挙の買収に思えてなりません。
 穴を開けた予算は、結局私達国民がその穴埋めをしなくてはなりません。表には1万2千円の給付金と書いてあっても、裏返せば3万円の借用書になってるんじゃ意味がありません。後々返さなくてはならないのなら、いっそ給付金なんかない方がいいと思います。
 世帯ごとの収入の計算を市町村がまとめるのは難しいという話が出れば、所得の高い人は辞退してもらえばよいと、主導権を投げてしまう。これは制度やシステムとは言えません。
 皆さんはこの「給付金」について、賛成でしょうか?反対でしょうか?ぜひご意見をお伺いしたいものです。

 
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