委員会での審査
議会では、今日と明日で08年度補正予算案の委員会審査を行ないます。
消防局、水道局、建設局の基盤整備部、住宅部、下水道部の順番で議案審査をしていきます。
今回付託された議案の中で特に引っ掛かりがあったのが、スカイタウンつつじヶ丘内の緑道を特別会計から一般会計が買い取って、市道認定するという議案です。
スカイタウンつつじヶ丘の造成を多額の借金をして実施してきたわけです。しかし、宅地を完売しても200億円以上の借金が残ることがほぼ確定的となりました。また今年度決算から地方財政健全化法によって縛りがかけられ、特別会計も赤字具合を判定されることになりました。
今日の新聞紙面では、泉佐野市が関空開港を見込んだインフラ整備の借金によって、イエローカードである早期健全化団体になる見通しであると報じられました。まさに和歌山市もこれに近い状態にあったわけです。今年度は何とか免れましたが、2012年度には再び危機がやってくると予想されています。
委員会質疑の中で、今回の緑道買い取りは一般会計から特別会計への支援であると副市長から答弁がありました。いつぞやは一般会計からお金を出して特別会計の借金をゼロにしなくてはなりません。また今回、県が実施する和歌山県市町村振興資金を借入れて、少しでも利子を安く上げようという意図もあったようです。
スカイタウンつつじヶ丘を作るための特別会計を「土地造成事業特別会計」といいますが、この特別会計は一部一時借入金で回していて、自転車操業になっています。当然利子も1.2%と比較的高めです。それを利子0.5%の県市町村振興資金で借り換えをして、長期的に返済をしていこうとしています。
私も質疑の中で、借り換えすることでどれだけの利子払いが軽減されるのか聞きましたが、委員会の席上では「1.2%から0.5%を引いた0.7%分」という子供だましのような答えが出てきました。
私が秘書をしていたときには岩國哲人代議士から、「まず相手にする仕事の数字をちゃんと拾いなさい」と教えを受けました。「1.2%から0.5%を引いた0.7%分」ということは、説明を聞いていれば小学生でも分かります。そうではなくて借り換えをすることによって、市にとって財政効果額がどれだけあるのか、メリットはこれだけですよと具体的に提示できなければならないと思うのです。
結局、市当局は私のところへ来て、「0.7%分です」と言うだけで、担当者の前で私が電卓を叩いて、単年度でおよそ400万円の利子負担が軽くなることが分かりました。
緑道にすることで道路とみなされ、国から交付金が下りてくるというメリットもあるそうです。それでどれだけ有利なのか、その答えもないままです。
1期目だから適当にやっときゃいいやと思われてるのかもしれませんね。明日は議案に対する討論と採決が行なわれます。
19時からは、よさこいの打ち合わせに参加しました。終って帰ったら22時前でした。
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