定額給付金を巡るやり取り
そろそろあちこちで定額給付金の支給が始まりました。和歌山県では北山村が1番目でした。先日も私の電話に、「早くもらえるように言ってくれ」という電話もありました。和歌山市では、懸命にやっていただいているようですが、何しろ人口が多いのでそうすんなりとは行かないと思います。
さて、もう時効だと思いますので、私が受けた電話でのやり取りを公開したいと思います。和歌山市議会が「定額給付金の再考を求める意見書」を可決して後、和歌山市では市議会が勝手に給付金をもらえなくしたという話が広まり、掛ってきたものです。
電話主(以下、電)「和歌山市でもらえなくて、隣の海南市だともらえると言うことが、不公平だと思わないのか。」
忠相(以下、忠)「確かに不公平かもしれません。しかし、不公平感が生じる制度を国が作ってきたので、その中でやっています。」
電「国がやれと言っているのに、なぜやらないんだ。」
忠「最終的に実施するかどうかの権限を地方議会に与える制度になっていますので、自分の良心に従って政治家として判断しています。私は定額給付金を実施することで、財政に多額の穴を開け、後々我々自身がその穴埋めを、我々がもらった額以上でしなければならなくなるので、反対します。」
電「もしやらないなら、市議会を解散して選挙をし、そのことを市民に問え。」
忠「一つの政策毎で解散選挙をしていたら、毎度毎度解散選挙をやらなくてはならなくなり、そんな前例を作れば市政が停滞しますので、それは正しくないと考えます。」
電「市議会議員が多すぎる。」
忠「そのようなお声も聞きますが、条例の上限である46名から自主的に40名に減らしていますので、努力はしていると思います。」
電「もっと減らせばいいじゃないか。」
忠「地方自治法の決まりで、和歌山市の場合は38名以上46人以内と決まっていますので、それに従っています。」
電「なんでそこだけ国の言うことを聞くのか。」
忠「法律で決められていますので、私達が勝手に法律を変えることはできません。」
電「私は年金12万で生活している。あなたはいくらもらっているのか。」
忠「手取りで46万ほどいただいています。」
電「議員なんか無報酬でやればいい。」
忠「それが理想かもしれませんが、議員を片手間でできるほど楽な仕事ではないですし、私にも家族がいます。霞を食べて生きていけませんので、無報酬というのは無理だと思います。」
こういうやり取りもありました。結局は最後までお互いの意見をぶつけ合うばかりで、平行線のままでしたが、最後に電話主の方が「ちゃんと話を聞いてくれる市会議員がいるんやな」とのお言葉が救いでした。
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