地方発 日本再生の道
今日は東京にいます。政策研究大学院大学で行われた増田寛也 前総務大臣の講演に参加してきました。岩手県知事を3期12年務められたあと、安倍改造内閣の総務大臣になられました。
知事と総務大臣の両方を経験され、その中から地方分権地域主権を実現するために必要なことを教えて下さいました。
また、知事と大臣の違いということで、3点お話下さいました。1つ目は、知事は任期が決まっているが、大臣は決まっていないため、先を見通しにくい。2つ目は部下の掌握力が違う。大臣はすぐに変わるので掴みにくく、官僚主導にならざるを得ない。3つ目は対議会の関係が違う。首長の方が圧倒的に力が強い。と3点指摘されました。
その上で、首長は手の届く範囲が小さいが、影響力は圧倒的に強い。地方は首長や議員に誰を選ぶかで大きく変わると結ばれました。
制度論や道州制、地域の活性化のために必要なリーダーの存在など、1時間余りにわたって語られました。
会場には外国からの留学生や聴講生もたくさんいました。講演後は全部で7人質問し、私も質問させていただきましたが、日本人で質問したのは私だけでした。
私は「増田先生が自民党政権の大臣になられるというのを聞いたときは、大変驚いた。実際大臣として入られて、ご自身のお持ちになっている理念などが活かせられたか」と質問しました。増田先生からは、思ったよりも構想力が発揮できなかったというお答えをいただきました。
多くは語られませんでしたが、きっと党利省益を優先し、本当に地方のための改革ができなかったのではないかと推察されます。1人の大臣が3年ぐらい腰を据えてやらなければ、官僚が動かす体制は変えられないともおっしゃっておられました。
地方議会で必要とされる人間になって、和歌山に貢献できるよう頑張ろうと、改めて思いました。
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