藤沢市での事業仕分け
神奈川県の藤沢市へ来ました。今日、藤沢市では市長の号令で、シンクタンク構想日本の協力を得て、市の事業の仕分けが、市民に公開で行われました。
事業仕分けは、企業で言う棚卸しで、現在市で行っている様々な事業が本当に必要なのか、必要ならば改善する余地はないのかを、第三者の目から見て評価します。
事業仕分けって一体何だ?と思われた方は構想日本事業仕分け専用ページをご覧下さい。詳しく図表入りで説明されています。
朝から飛行機で羽田へ飛び、藤沢入りしました。9時から仕分けが始まっていましたので、3つ目の仕分けから間に合いました。市役所の会議室フロアには市民がいっぱい傍聴に訪れていて、熱気に包まれていました。3つの会議室で3班に分かれて同時に仕分けが行われていました。
私が最初に傍聴したのは、教育総務課所管の学校給食(単独校)運営管理費の仕分けです。藤沢市では地産地消を進めつつ、給食の調理は主に単独校方式で行われています。現在一つある4校分の調理を担当する共同調理場も全て単独校に切り替え、廃止したい意向です。
写真のように、市当局の担当者が事業の中身や予算、関係する職員数や人件費など概要を発表し、それを受けて仕分け人が質問や議論を重ねて、事業をどうすべきか、どうあるべきかを表決します。
仕分け人からは、そもそも家庭から弁当を持ってきて親の愛情を示すべきで、給食は必要ないという意見や、共同調理場方式を拡大すべきという意見、民間に委託すべきという意見が出ました。
市の当局としては、食育の一環として、授業中に食事の匂いがしてきたり、調理する人の姿が見えることが子ども達の教育につながるとの見解を示しました。
表決の結果、学校給食(単独校)運営は民間で行なうべきとの結果が出ました。この結果は、法的拘束力はなく、あくまでも参考にしてもらうものです。結果を受けた市当局がどう対応するかは別問題です。 
この後もお昼休みを挟んで、いくつもの事業仕分けを傍聴しました。会場の入り口には写真のような、仕分けが終った事業の結果が貼り出されていました。
現在、市で行なっている事業が本当に必要なのかどうか、市が行うべき事業なのか、改善点がないのかを、第三者の目を借りてチェックすることは非常にいいことで、必要だと思います。和歌山市でもできないものか、提案してみたいと思います。
関連のサイトをご紹介します。リンクを組んでおきますので、ご覧下さい。
・構想日本ホームページ
・構想日本 事業仕分け専用ページ
・藤沢市 事業仕分けの結果報告のページ
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