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2009年12月31日
2009年を見送るにあたり

 早いもので2009年もあと1時間あまりとなりました。
 今年も多くの皆様にお支えいただき、元気に活動をさせていただきました。日頃ご支援下さっている皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
 今年は公私共に、本当に激動の一年でした。特に8月を中心に、自分を取り巻く環境が大きく変化しました。変化に対応しながら、与えられた新たな役割も滞りなく果たせるよう、最大限の努力をさせていただいたつもりです。
 まだまだ至らないところも多いと思いますが、ぜひご指導下さいますよう、お願いいたします。
 今年の大晦日は冷たく強い風が吹き荒れる一日で、今年一年を象徴しているように思いました。明けた新年は穏やかな一年になることを願うばかりです。
 来年は、今年以上に活動の幅を広げ、深みを増していけるよう取り組んで参ります。今年以上のご指導ご支援を賜りますよう、お願いいたします。
 皆様におかれましても、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

 
2009年12月17日
3議連からの陳情

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 今朝9時から岸本周平代議士に来ていただいて、和歌山市議会の中にある第二阪和国道建設促進議員連盟、紀淡連絡道路・京奈和自動車道建設促進議員連盟および紀ノ川大堰建設に関する議員連盟の3議連合同で、陳情とその中身の説明をしました。
 私は民主党で陳情を受ける立場でもあるのですが、今日は紀ノ川大堰建設に関する議員連盟の事務局長として、席に着かせていただきました。とはいうものの、両方の立場でお話を伺いました。
 それぞれの議連の会長ないしは幹事長が、事業の中身やこれまでの経緯を岸本代議士に説明しました。民主党が「コンクリートから人へ」というスローガンを掲げたことを、全ての道路事業をストップすると誤解され、報道もされました。しかし、必要な道路は作るということを理解していただき、党所属国会議員もそのために必要な努力はすると申し上げております。
 そういう流れがあって、改めて3事業の必要性を訴えるという今回の要請行動になりました。岸本代議士は、県選出の国会議員として党本部に皆さんの思いをしっかり届けると応えられました。
 夜にはJCの総会が行われました。これをもって2009年の活動は全て終了です。

(2010年3月15日、一部に適切でない表現があり、修正しました。)

 
2009年12月16日
25mの高さから

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 今日10時から消防局で、新たに導入されたはしご消防車のお披露目が行われました。現在使われているはしご消防車が老朽化してきており、買い替えられるものです。私が建設企業委員会副委員長の時に、市当局から議案として出てきたものです。
 消防局の担当者から装備の説明を受けた後、まず副市長が、続いて私がはしご車のバスケットに乗せてもらって、はしご車の届く一番上の高さ25mまで上げていただきました。こういう機会でないと、なかなかはしご車に乗せてもらえません。

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 実際乗せていただいて、とてもスムーズにはしごが伸び、怖さは感じませんでした。ほぼ消防庁舎と同じ高さまで上げていただき、実際の消火活動の際、どういうふうに行うのか、今までと比べてどれぐらいやりやすいのかその違い、消火活動に携わる消防士の安全対策などを教えていただきました。本当に貴重な体験をさせていただきました。
 技術の進歩で車体がだいぶ小さくなったそうです。市内にはまだまだ細い路地が多く、車体があまり大きいと路地に入れず、せっかくのはしご車も役に立ちません。もっと高くまで届くはしご車もありますが、地域に合わせた作りにされたそうです。
 また、はしごがマイナス10度まで下げられるということで、地面より低い位置でも使いようによっては救助活動ができるそうです。
 できることなら、このまま出番がないのが一番いいのですが、万が一のときにも安心です。
 夜には、連合和歌山和歌山地協の県政・市政報告会があり、出席しました。

 
2009年12月14日
最終日に向けて

 議会は明日が最終日になりました。委員会の審査もすべて終了しています。
 市当局から出された議案については、問題ないと判断しましたが、懸案は小倉小学校の給食を民間委託することに対して白紙撤回を求める請願が出されていることに、どう対応するかです。
 先輩議員と相談しながら、私が取り得ることのできる方法を伺って、判断したいと思います。
 昼過ぎからは東京へ。岩國哲人先生を囲む会に参加しました。岩國先生は今回の総選挙で引退されました。選挙が終わって以降、お会いできていなかったので、いい機会をいただきました。
 この3ヶ月のお話を伺いました。沖縄や韓国での講演、サウジへの出張をされていたそうです。かなり精力的に動かれていたそうです。
 岩國先生のお元気な姿を拝見できて良かったです。

 
2009年12月13日
来年に向けて

 久しぶりに、よさこいの実行委員会に参加しました。
 すでに来年の夏に向けた動きが始まっています。今年の反省から、来年に向けての動きは、少し早い目に動こうということになりました。年明けに向けて、人事を決めて、本格的に動き出します。
 その後は、藤本眞利子県議の県政報告会に参加させていただきました。本当にたくさんの方々がお見えでした。会場では多くの方にご挨拶させていただきました。ありがとうございました。

 
2009年12月11日
環境保全対策特別委員会

 今日は環境保全対策特別委員会が開かれました。
 本来は森林公園や市内の北部で多発している不法投棄の現場や、そこにあった監視カメラが盗難に遭った現場を視察に行く予定でしたが、大雨で中止となり、委員会室で資料を見ながら、市当局から説明を受けました。
 不法投棄も問題ですが、それを監視するカメラが盗まれるなんて、正直理解に苦しみます。地元の方々にもご協力いただいて、色々と手立てをしていますが、ゼロにはなっていません。
 不法投棄の処理は結局市の税金で行われます。不法投棄したときは自分の目の前から消えて、それでよかったということになるのでしょうけど、後々そのコストは間接的に不法投棄した本人が負担することになります。手間を増やすだけ高くなります。いいことは何もありません。
 近々、不法投棄の現場などを見に行きたいと思います。

 
2009年12月10日
バッタバタです

 マスコミ報道もされていますが、政権交代して、自治体や様々な団体などからの陳情・要望を党で一元的に受付することになりました。
 和歌山県内から出てくる陳情・要望は県連や各総支部で受付し、県連に集約して党本部の幹事長室に届けます。
 一度、党本部から、各都道府県で受けた陳情・要望を一覧表にして送るようにとの指示がありました。その後、党本部で集約した結果、国土交通省に対する陳情・要望がかなり多く、各都道府県別にヒアリングすることになりました。
 そこで、8日付で県連に対して、国土交通省に対する陳情・要望のみを一覧にまとめて、12日必着で党本部へ送るように指示が来ました。和歌山県連にも多くの国土交通省に対する陳情・要望が届いていて、陳情・要望の中身が同じで提出者が違うものをひとまとめにして、一覧表にし、党本部へ送付しました。
 文字で書けば数行ですが、初めてのことを考え、作ることから始め、同時に受付と書類の提出を3日間でしなければならない。本当に大変です。今日は議会がないので、この処理にかかりっきりになれました。
 本来は8月頃に予算要望を行うのですが、今年は選挙があり、延び延びになってこの時期になりました。
 受ける側としては、陳情・要望を出される方々の思いをしっかり受け止めないといけない義務があります。まだ不十分なシステムかも知れませんが、不足のところは十分改善してやっていきたいと思っています。

 
2009年12月09日
委員会での採決

 今日は各委員会で議案の採決が行なわれました。私が所属する総務委員会は予算の審議も担当しているので、経済文教・厚生・建設企業の各委員会の採決が終わってから、採決に入ることになっています。
 経済文教委員会で審議されている、小倉小学校の給食を民間委託することについて白紙撤回を求める請願がどんな結論を見るのか、気になっていました。幸い、総務委員会の開会が後なので、経済文教委員会の採決結果を見てから総務委員会をスタートできます。
 詳しい話は伺っていませんが、請願の採択について採決する際に、だいぶ紆余曲折があったように聞いています。
 たくさんの保護者の方が傍聴に来られている中、一部の委員から継続審査の意見も出たのですが、採決するか継続審査のするかの採決の結果、採決すべきとの意見が1名多く、採決することになりました。そして採決の結果、請願は不採択となりました。
 私としては、15日の本会議でどう対応するか、考えたいと思います。

 
2009年12月08日
委員会審査2日目

 今日は委員会審査の2日目です。総務委員会では市長公室と総務局の審査を行いました。
 総務委員会の審査が終わった後、経済文教委員会へ傍聴に行きました。経済文教委員会では教育委員会の審査が行われ、そこで小倉小学校の給食の民間委託についても取り上げられていたからです。
 午前中から審議に入っていましたが、審議に必要と思われる資料が特定の議員の手元にしかなく、他の議員は一体何の話をしているのか分からないという状態になり、そのままでは続けられないので、とりあえず全員の資料を準備するために休憩。
 午後から資料を配布して審議が再開されました。小倉小学校の給食を民間委託するに当たって、教育委員会の手続きの不備や答弁の矛盾などが次々と指摘されました。
 その間、午前午後とPTA役員の皆さんは、ずっと傍聴していらっしゃいました。しかし、納得のいく答えは最後まで得られなかったと思います。
 明日は各委員会で採決が行われます。
 今日の総務委員会で提出された「11月11日の豪雨被害について」をデータベースに置いておきます。

 
2009年12月07日
委員会審査スタート

 今日から各常任委員会での審査がスタートしました。
 私の所属する総務委員会では、四局出納室と財政局を審査しました。と言っても、四局出納室については付託議案がありませんでしたので、特段することはありませんでした。財政局については、補正予算として上がってきたものの収入に当たる部分が、主な審査内容でした。ほとんどは国からの交付金や補助金です。
 明日は市長公室と総務局の審査です。

 
2009年12月06日
にぎわう市場

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 ここ数年、毎年ご案内いただいている中央市場の鍋祭りに行ってきました。今年で5年目になるそうです。
 今年は11時半ぐらいに着いたのですが、すでにクエ鍋とふぐ鍋は終了、慌てて並んだアンコウ鍋も途中で終わってしまい、結局口にできたのは味噌ちゃんこと塩ちゃんこでした。
 魚が食べられなかったのは残念でしたが、おいしい鍋をたらふくいただいたので満足です。
 その後、15時から小倉小学校へ行ってきました。PTA主催の給食民営化に関する説明会が行われ、市教育委員会から教育局長や部長など職員さんが説明に来られました。
 端的に結果だけを申し上げれば、話し合いは平行線をたどりました。今回の説明会に出て、色々と考えさせられるところもありましたので、それは「明日はどっちだ!?」で書かせていただきます。

 
2009年12月05日
新しい陳情・要望のシステム

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 今日、和歌山2区で地域からの陳情・要望を聞く地域戦略会議が行われたので、行ってきました。
 これまでは毎年、予算策定の時期になると、予算確保や施策実施のお願いをするために、全国から東京の霞ヶ関や永田町へ人がどっと集まっていました。
 しかし、政権交代をして、色々な陳情や要望を各都道府県連で受けるシステムに変わりました。
 民主党和歌山県連でも12月1日付をもって、県連内に陳情や要望を受付・審査する地域政策会議が設置されました。
 私はこの地域政策会議の事務局長を仰せつかり、今後どういうシステムで行っていくのかを説明させていただきました。
 今回は和歌山2区内の4市4町の首長や担当者の方がお出で下さいました。
 各市町からは「正直困惑している」といった声も聞かれました。しかし、困惑されるのも当たり前で、今までしたことのないことをしようとしているので、誰にとっても初体験であり、困惑されたり、不安に思われたりするのは当たり前のことです。
 しかし、それが政権交代でもあり、世の中が変わっていく過渡期には、不安や困惑があるのは仕方ないことだと思います。実際やってみて非効率だったり、不都合な部分は改善していきますので、ご容赦下さい。
 何はともあれ、新しいシステムが動き出しました。

 
2009年12月04日
済南市長が訪問

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 一般質問も最終日となりました。3人が登壇しました。質問が終結した後、提出議案を各常任委員会へと分担しました。
 また今日は、先日私も訪問させていただいた中国済南市から、友好訪問団の皆さんがいらっしゃいました。
 写真は左から張建国(ちょう けんこく)済南市長、私、済南市人民政府外事弁公室(和歌山市で言う国際交流課)の龐龍(ぱん ろん)副所長、松井市議、中嶋副議長です。私だけ背が低くて、妙に目立っていますね。
 龐さんは私達が済南訪問の際、上海まで迎えに来てくれた上、通訳としてずっと就いて下さいました。また写真には写っていませんが、同じく外事弁公室の李敏(り みん)さんも一緒に来られたので、済南でお世話になったお礼を申し上げました。
 これからも一層、済南市と和歌山市の関係が深くなっていくことを望みます。

 
2009年12月02日
一般質問や会議など

 議会では引き続き、一般質問が行われました。今日も3人が登壇です。
 本会議が終わった後、総務委員会の正副委員長で、市当局と打ち合わせをしました。当局側から懸案事項があれば調整をしました。
 夜にはJC青年会議所の、09年の方の最後の委員会に出席しました。が、中座して小倉小学校へ。
 PTAの役員さんが集まっておられるということで、行ってきました。お話を伺いながら、私の考えをお話させていただきました。

 
2009年12月01日
09年12月議会の一般質問全文

 今日の質問の議事録を記します。なお、これは原稿ベースで、速報版です。実際の議事録は若干異なることをお含み置きください。正規は後に発行される議事録に拠ります。

《質問》

 民主クラブの山本忠相です。今回は喫煙について、いわゆるたばこ対策について質問をさせていただきます。
 昨年の2月議会でたばこ対策についての質問をさせていただきました。ちょうどそのとき県議会において和歌山県未成年者喫煙防止条例案が上程されていたところで、後に可決・成立となりました。前回の質問では主に喫煙が青少年に与える害について、また市内のタバコ自販機を撤去するための条例の制定を提案させていただき、市長の見解を伺いました。
 今回は、喫煙が与える健康被害について、また行政ができることは何なのかを問いたいと思います。
 まず、基本的な部分として、タバコが人体に与える影響をどのように把握されていますか。また、前回の質問の際、「喫煙による健康被害は極めて大きく、医療費への影響も甚大と考えられます。」とお答えいただきました。では、どの程度甚大なのか、お示し下さい。
 前回の質問で、市内のタバコ自販機を撤去するための条例の制定を提案させていただいた際、市長は「青少年の健全育成や健康増進法などの観点から考えまして、議員の御指摘は重要な課題だと考えております。」「本市としてどのように対応していくか関係部局に研究させ、健康でいきいきとした和歌山市を目指す所存であります。」とお答えになりました。
 あれから1年9ヶ月経過いたしましたので、研究の成果を報告してください。
 以上で第1問といたします。

《有本健康福祉局長 答弁》

 基本的な部分として、タバコが人体に与える影響をどのように把握しているかとのご質問です。
 喫煙が健康に及ぼす影響については、がん、心臓病、脳卒中、肺気腫等特定の重要な疾病の罹患率や死亡率を高めることが指摘されています。
 また、妊婦の喫煙では、流産、早産、低体重児などの発生率も高く、妊娠中の喫煙が胎児の発育に影響を及ぼすこともいわれています。
 さらに、他人のたばこの煙を吸わされる受動喫煙による健康への影響も指摘されており、肺がんのほか、子どもの呼吸器などへの影響や乳児突然死症候群を引き起こす要因になるとされています。
 平成20年度和歌山市市政世論調査から、男性の喫煙率は、35.7%であり、国の平均36.8%よりもやや低いものの、女性の喫煙率は、10.5%であり、国の平均9.1%よりも高い結果でした。
 また、妊婦の喫煙率は、平成18年度7.5%、平成19年度8.9%、平成20年度7.2%でほぼ横ばいの状況にあります。
 このような状況のもと、本市においては、がんによる死亡率が高く、特に肺がんによる死亡率が全国平均よりも高い状況にあります。
 このことから、第4次和歌山市長期総合計画では、健康阻害要因となっている喫煙習慣の改善に取組むことを重点項目として、平成25年度の喫煙率を男性は25%に、女性は5%と目標設定し、禁煙教室や思春期教室などの健康教育、世界禁煙デーなどによる啓発・広報活動に努めるとともに、健康わかやま21推進協議会を核とし、今後とも地域活動を通じて、喫煙率の減少に積極的に取組んでまいります。
 次に喫煙による健康被害は極めて大きく、医療費への影響も甚大と考えられます。ではどの程度甚大なのか、というご質問です。
 厚生労働省の平成17年度国民医療費の概況等の調査資料によりますと、生活習慣病を原因とする死亡率は、全体の約6割を占めています。また、生活習慣病にかかる医療費につきましては、約10.7兆円であり、これは全体医療費33.1兆円の約3割を占めている状況にあります。
 生活習慣病の主な疾患には、がん、脳血管疾患、糖尿病、高血圧疾患などがあり、これらを発症する要因として、喫煙を初め、運動、食生活、飲酒等が関係していると考えちれます。
 このため、生活習慣病の疾病予防と医療費適正化の観点から、国においては、平成20年度から生活習慣病予防対策として、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症侯群)に着目した特定健康診査、特定保健指導が医療保険者に義務づけられました。この中でも喫煙歴は、特定保健指導が必要かどうかを判断する基準の一つとなっており、国の動向も、喫煙が健康に及ぼす健康被害については、大きなものであるとしています。
 このことからも喫煙者の喫煙習慣を改善する取組みは、健康寿命の延びと医療費に甚大な影響を及ぼさないよう抑制を図るうえからも重要なことであり、これからも積極的に取組んでまいります。

《山本まちづくり局長 答弁》

 市内のタバコ自販機撤去のための条例制定提案から1年9ケ月を経過しているが、現在の状況はどうか、というご質問です。
 市タバコ税は平成15年度の約27億5千万円に比べ平成20年度には、25億8千万円と6.3%減少し、たばこ消費の減少がうかがえます。また、たばこ自動販売機については、和歌山県内ですが、平成20年3月に5,154台設置されていたものが約16%減少し、対面販売が進んでおります。
 しかしながら、自動販売機撤去の条例制定については、営業の自由にかかる行為であり、その設置を禁止することは、憲法で保障された営業活動を条例で規制することになりかねず、非常に困難であると認識しております。
 青少年の健全育成の推進や健康増進法の主旨に照らしまして、今後は業界団体と連携しながら各種啓発活動に努めていくことで、健康で生き生きとしたまちづくりを進めたいと考えております。

《再質問》

 それぞれお答えを頂きましたので、第2問に入らせていただきます。
 基本的なタバコが人体に与える害についてお答えいただきました。害については皆さんもよくご存知のことと思いますが、再認識をしていただきたく、質問させていただきました。
 医療費への影響が甚大だということも、一人当たりどれだけ余分に医療費がかかるか、具体的に数字をお伺いしたかったのですが、試算が難しいと言うことで、その代わりに医療費を縮減するための取り組みについて、お答えいただきました。国も市もそれだけ本腰を入れて医療費の縮減に努めていることは理解しました。
 ちなみに、奈良女子大学保健管理センターの高橋裕子教授が、喫煙者と非喫煙者の経済的な影響の比較について研究をされた論文を見つけました。
 この論文では、平成7年から17年末までの11年間に、現在喫煙者14,230名、過去喫煙者6,595名、非喫煙者21,996名、合計42,821名のデータを集計して、①医療費の増加②入院による損失③死亡による損失④火災による財産損失⑤火災による死亡⑥火災による負傷の6項目について、経済的損失を推計しています。
 その研究結果の一部をご紹介しますと、「喫煙者と非喫煙者の直接医療費の比較」では、男性の生涯非喫煙者における一人当たり1ヶ月当たりの医療費は36,912円、喫煙者では45,399円、女性の生涯非喫煙者は36,917円、喫煙者は41,940円と推計されたそうです。つまり、男性で毎月8,487円、女性で5,023円過剰に医療費がかかると推計されるそうです。
 さて、本市の場合だったらどうなるか。信頼できるものかどうかは別にして、この研究結果を基に、私が和歌山市の国保加入者のデータを合成して、計算をしてみました。
極力研究データに近づけるため、平成17年の和歌山市国保加入者数、そして18年に調査した和歌山市民の喫煙率を利用しました。
 平成17年の和歌山市国保加入者は男性66,220人、女性80,852人、合計147,072人でした。18年の和歌山市民の喫煙率は男性40.7%、女性11%。これに先ほどの直接医療費の差額を12か月分掛けたところ、総額約32億8093万円も余分に医療費を支払うことになっているのです。しかも、入院や死亡、火災の損失は入っていないので、これ以上に膨らむ可能性があるということです。
 ということで、「タバコ税が入ってくるから」というロジックは使えないということもご理解をいただけると思います。
 また、昨年2月の質問で市内のタバコ自販機を撤去するための条例の制定をお願いしましたが、営業活動を制限できないとのご答弁でした。あらかじめ予想されたお答えでしたが、ではなぜお聞きしたか。
 喫煙者の70%以上は「やめられればやめたい」と思いながら、ニコチンの強い依存性によって「吸わされている」という実態が、世界各国で明らかとなっています。故平山雄(たけし)博士は「医学的、心理学的なアプローチをすれば、喫煙者の95%は禁煙願望を持っている」ことを確認し、それが喫煙率の大幅低下につながっている。タバコ自販機を撤去するなどの厳しい喫煙規制や禁煙運動は、タバコの煙に悩まされている多くの非喫煙者を救い、同時にやめたいと悩んでいる喫煙者を救う、最善の方法だとおっしゃっておられます。
 そういうことで、物理的に喫煙規制をできないかとお伺いした次第です。
 さて、そこで、行政ができることは何かを考えて行きたいと思います。
 タバコに関する国際条約で、WHO世界保健機関のFCTCタバコ規制枠組み条約と言うのがあります。この第8条に「締約国は、屋内の職場、公共の輸送機関、屋内の公共の場所及び適当な場合には他の公共の場所におけるタバコの煙にさらされることからの保護を定める効果的な立法上、執行上、行政上又は他の措置を国内法によって決定された既存の国の権限の範囲内で採択し及び実施し、並びに権限のある他の当局による当該措置の採択及び実施を積極的に促進する。」とあります。これの期限が2010年2月までとなっています。
 タイムリーなお話をさせていただくと、11月27日にイタリアで運転中の喫煙を禁止する法案が国会上院委員会に提出された。集中力低下による事故を防ぐと同時に、同乗者を受動喫煙から守るのが目的だそうです。法案が可決されると、運転中の喫煙だけでなく、火をつけただけで違反の対象となり、違反者には250ユーロ(約3万2千円)の反則金と、5点の減点が課せられるそうです。また、未成年者が同乗しているにもかかわらず、喫煙した乗員には500ユーロ(約6万4千円)の反則金が課せられることになるそうです。
 ちなみにイギリスでは、すでに2007年の道交法改正で、運転中の喫煙が禁止されています。
 このように、世界的にタバコへの規制が強化されていることは、ご理解いただけると思います。
 また先の9月議会に、特定非営利法人日本禁煙学会から「和歌山市役所の可及的早期の建物内完全禁煙化を求める」陳情が届いているかと思います。その中にも同様のことが書かれていたかと思います。
 これらの点から見て、多くの市民が出入りする和歌山市庁舎の現況は、この条約の趣旨にそぐわず、ベストな状態ではないと考えます。そこで、市庁舎を全面禁煙にすることはできないでしょうか。
 また、以前から非常に気になっているのが、伏虎中学校の真ん中を通る歩行者専用道路です。日中は開いた窓から授業内容が聞こえてくることもあります。放課後となれば吹奏楽の練習をする生徒や、運動部の部員が準備体操をする横を、大人が歩きタバコで歩いていく姿を日に1度は見かけます。一般に開放された道路ではありますが、校舎を貫く特殊性からすれば、決してこのままではいけないと思います。そこで、伏虎中学校の真ん中を通る歩行者専用道路を禁煙道路にできないでしょうか。
 以上、当局の見解をお伺いして第2問といたします。

《大橋市長 答弁》

 市庁舎を全面禁煙にしてはどうか、というご提案です。
 喫煙は、本人にとどまらず受動喫煙する者にも健康上の悪影響を及ぼすものと認識しています。
 職員に対しては、健康保持の観点から禁煙の啓発や産業医による指導を行い、一方、庁舎内については、来庁者や職員の受動喫煙を防止するために分煙化を進めてまいりました。
 平成15年には、健康増進法が施行されたことに伴い、エレベーター前の分煙ベンチを撤去し、喫煙場所を喫煙室に限定することにより、分煙を強化し、受動喫煙を防止しているところです。
 喫煙については、より望ましいのは庁舎内を全面禁煙にすることだと考えますが、現在、市役所衛生委員会でも、労使双方で健康管理上の観点から検討しているところですので、今後、検討結果も踏まえて、受動契煙防止対策に取り組んでまいります。

《大江教育長 答弁》

 伏虎中学校の真ん中を通る歩行者専用通路を禁煙化にできないか、というご質問です。
 学校敷地内禁煙につきましては、平成14年4月から、教職員だけでなく保護者などの学校への来校者にも協力をいただき、全学校において取り組んでいるところです。
 伏虎中学校の間を通る市道での歩行者等の喫煙については、学校長からは、今のところ特に生徒への受動喫煙等の問題はないと聞いております。
 しかしながら、良好な教育環境は、教育委員会が主体性をもって構築しなければならないとの観点から、今後、生徒の健全育成や健康面などで影響があると考えられる場合には、禁煙化について関係部局に働きかけてまいります。

《再々質問》

 まず、市庁舎の全面禁煙ですが、検討されているとのことですので、よろしくお願いいたします。
 また、伏虎中学校の真ん中を通る歩行者専用道路を禁煙道路にする件についてですが、事が起こってからでは遅いので、前向きに検討していただけるよう強く求めたいと思います。
 最後に、私のところに届いた匿名のメールをご紹介します。差出人は本市の職員さんです。
 本年4月に新しい職場へ異動されたのですが、喫煙室から流れてくるタバコの煙で毎日とても辛い思いをされているそうです。
 このメールは次のような言葉で締めくくられています。
「私一人の意見を言っても何も変わりません。しかし、市民の方や団体の方からのお声があれば、時代の流れに沿って、喫煙状況が変わる可能性があります。いきなりの身勝手なことで申し訳ありませんが、なんとかお力になっていただけないでしょうか。よろしくお願いします。」
 政治は弱い人、困っている方の手助けをするのが本旨であると思います。それが一人であろうと、ちょっとでも何とかしたいと思って、今回の質問に立ちましたことを、喫煙される先輩・同僚議員、市幹部や職員の皆さん、そして市民の皆さんにもご理解を賜り、私の一般質問といたします。ご清聴ありがとうございました。

 
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