出張から帰ってきました
月曜から今日まで、全国大会誘致議員連盟の出張で新潟県長岡市と静岡県熱海市へ行ってきました。
長岡市へ着いたときにはたくさんの雪が残っていました。先週末の寒波でかなり雪が降ったようです。私達が訪れた長岡観光コンベンション協会の事務局長さんも「平年は60センチぐらいしか雪がないんですけど、今年は特別です」とおっしゃっておられました。
長岡は昨年のNHK大河ドラマ『天地人』で取り上げられた直江兼続ゆかりの地であり、その影響でかなりの観光客の入り込みがあったそうです。長岡観光コンベンション協会が本格的に動き出したのは2年前だそうです。すぐ近くの新潟市に大きなコンベンションホールがあるなどで、なかなか苦戦されているそうです。
多くのコンベンション団体が持っている開催補助・助成金制度は今年の4月から設置されるそうですが、今の時点でコンベンション開催時のアトラクションとして、民謡や太鼓詩吟など長岡市内の伝統芸能を利用した場合、その出演料の一部を補助する制度や、貸し切りバスを利用して市内の観光地などを回る企画には、バス代を補助する制度がありました。私はコンベンション開催補助・助成金制度より、市内にお金が回る仕組みにしていることが、とてもいいことだなぁと思いました。
また来年には、全国初のアリーナと屋根付き広場、市役所が一体となったシティホールが完成するそうです。ちょうど今回泊まったホテルの裏側がシティホールの建設現場で、部屋の窓からも見えました。完成したらぜひ見たいものです。 
さて、新幹線で移動しまして、今度は熱海です。熱海はとても晴れていて、暑いぐらいでした。寒いところから暑いところへ。身体にはきついです。写真は早咲きのあたみ桜といわれるもので、ちょうど満開でした。
熱海のコンベンションビューロは歴史が古く、1991年からあります。バブル崩壊以降、当初一人当たり1000円あった補助を段階的に減らし、2000年に廃止したところ、コンベンションの数が急激に減少しました。誘致活動も積極的に行ってこなかったので、今日まで減少傾向に変わりはありません。
また、役所主導が多いコンベンションビューロですが、熱海は商工会議所が中心となって活動していました。そのためか、専属の職員が1名で、その職員さんと商工会議所の専務理事さんが説明をして下さいました。
バブル期に宿泊料を上げすぎてしまったため「(値段の)高い熱海」のイメージが払拭できずに苦しんでいます。一緒に行った先輩議員も「和歌山に通じるものがある」とおっしゃっておられました。しかし、決定的に和歌山と違うのは、豊富な湯量の温泉があること。これは人間がどうすることもできません。そんな大きな一手がない状況で、和歌山が観光やコンベンションで残っていくのか、そもそもこの分野を伸ばすことがいいのかどうかも含めて、考えていかなくてはならないと思います。
こういう2つの全く違う状況の都市を見させていただきました。学ぶところが多かったです。
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