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2010年07月15日
和歌山下津港はまだまだいける!

 今日は阪口直人衆議院議員の呼びかけで行われた、和歌山下津港の視察に同行させていただきました。
 和歌山下津港は全国で23ある特定重要港湾の一つに指定されています。和歌山下津港の成り立ちは、古くは元禄年間、紀伊國屋文左衛門が下津からみかんの積み出しを行い、また和歌山港は徳川中期、四国諸藩からの貢米輸送船の寄港地となっていました。
 現在は和歌山下津港周辺の鉄鋼・石油関連産業で使用される原料の積み下ろしや製品の積み上げ、また国際港湾である阪神港で降ろされた輸入品や積み込まれる輸出品の国内輸送を担う内航フィーダーサービスの拠点にもなっています。
 まず初めに、国土交通省和歌山港湾事務所で和歌山下津港の業務内容など、概要を伺いました。

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 その後、岸壁に移動し、海面清掃兼油回収船「はりま」を見学しました。左の写真にある「はりま」は毎日清掃活動に出掛けており、活動範囲は紀伊水道のほとんどをカバーしています。浮遊ゴミを回収しなければ、船舶のスクリューなどに巻き込んで思わぬ事故の原因になります。
 船の真ん中の開口部がゴミや油の上を通ることで、回収できる仕組みになっています。昨日の雨で海面にはかなりのゴミが浮いていました。今日はかなり働き甲斐があるのではないかと思います。

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 小豆色の網かごの中に回収したゴミが溜まります。ほとんどが流木だそうです。回収されたゴミは1立方メートル当たり5,800円の処理費用がかかるそうです。そんなお話を国交省の担当者から教えていただきました。
 「はりま」見学の後は、国交省が用意してくれた船で、海上から和歌山下津港を視察しました。
 和歌山下津港は全国997ある港のうち、9番目の広さです。そのため、和歌山北港区、和歌山本港区、和歌浦海南港区、下津港区、有田港区の5つの区に分かれています。この5港区はそれぞれに特色があり、北港区は鉄鋼港湾、本港区は公共埠頭中心の商業港、和歌浦海南港区は鉄鉱関連企業とリゾートエリア、下津港区は石油精錬企業があり、有田港区は日本有数の石油備蓄基地として利用されています。

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 このような多様な使われ方をしている状況を阪口代議士と一緒に海上から視察し、国交省の担当者から説明を受けました。
 船からの視察を終えて、和歌山下津港を利用している企業の経営者や責任者、海南商工会議所の会頭さんと意見交換会を行いました。
 特に東南海・南海地震への備えとして、和歌浦海南港区の入江に計画されている直立浮上式津波防波堤の建設推進について、強い要望がありました。
 直立浮上式津波防波堤とは、普段は海底に沈んでいる防波堤が、津波の襲来が予想される時、空気圧によって浮き上がり、津波を止めるものです。コンクリート製の防波堤は一度造ってしまえば、どけることはできませんが、直立浮上式津波防波堤は普段海中に沈んでいるので、平時はその防波堤の上を航路として開放できます。
 またおおよそ10分ほどで浮上させられるので、東南海・南海地震の津波到達が予想される約1時間には十分間に合います。このような、日本で初めての取り組みが行われています。この直立浮上式津波防波堤を一日も早く進めてほしいというお話でした。
 和歌山下津港も関空との連携により、まだまだその価値を高めることができると思います。その点では、伊丹や神戸空港に隣接する阪神港よりも有利ではないかと思うのです。今後、和歌山市の中でもどんなことができるのか、検討してみたいと思います。
 夕方からは、しまくみ事務所の最後の片づけをしました。今はほぼ借りたときの姿に戻っています。

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