旧中筋家住宅修理工事竣工式
禰宜にある旧中筋家住宅において、修理工事竣工式が9時から行われ、出席しました。当初は14日に行われるものだったのですが、その日は警報が出る大荒れの天気で、今日に延期となり、快晴の下で式典が行われました。
市長の式辞に始まり、市議会議長と地元代表の祝辞、テープカットの後、大太鼓の音色に誘われて、表門をくぐり、前庭へと進み入りました。
旧中筋家住宅は平成12年2月から約10年6ヶ月をかけて修復されました。南北が約57m、東西が約40m、敷地面積は約2200平米の旧中筋家住宅は、外周を土塀で囲まれていて、敷地の東側と南側には水路が巡っていて、東側は熊野古道に面しています。
中筋家は秀吉の根来攻めから逃れ、この住宅のある禰宜にやってきた文貞坊に始まるとされています。5代目良重が和佐組の大庄屋となってから6代にわたって大庄屋を勤めたそうです。
今回の保存修理では、住宅だけでなく、庭なども出来得る限り整備して、使われていた農機具なども展示し、当時の趣を感じてもらえるようにしたそうです。
旧中筋家住宅は8月1日から一般公開されます。公開日は3月から11月までの土日祝日9時から16時30分までですが、5名以上の団体は事前申し込みで、平日でも見学できます。観覧料は高校生以下無料、一般は300円です。
せっかくですから、子供達の校外学習などで積極的に利用し、昔の人々はどのような家で生活していたのかなどを知る一助になればと思います。
また可能ならば、昔の農機具を使って、子供達が育てた稲を脱穀したりするのを体験してもらえたらいいだろうなぁと、期待を膨らませました。
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