宇宙が和歌山にやってきた
午前中は、東京でお世話になった恩師が主宰する会合にお邪魔し、冒頭挨拶をさせていただきました。この恩師と会うのも数年ぶりです。
最後まで居たかったのですが、後ろ髪を引かれる思いで羽田空港に向かいました。
午後一の飛行機に乗り、和歌山へ戻ってきました。和駅からバスに乗り、本町のフォルテワジマへ。
17時から宇宙航空研究開発機構(JAXA)と和歌山大学観光学部が共同で開催する「JAXAタウンミーティング & ユース・スペース・プログラム in 和歌山」に参加しました。
14時からは高校生以下の子供達を対象にユース・スペース・プログラムが行われ、米・ボーイング社の招きで米航空宇宙局(NASA)の研修に参加した県教委の戸川先生が、宇宙で使われている技術などについてお話されたそうです。
後半のタウンミーティングでは、JAXAの樋口副理事長さんや和歌山市出身の上野部長さんがJAXAの活動を中心にお話して下さいました。
特に、目から鱗だったのが、JAXAの活動が未知なる宇宙へ挑戦するロマンだけでやっているのではなく、今は地球の姿や災害時の状況把握のために活動されていることが分かりました。
今月13日の大雨で、橋本市での被害を把握するために、県からの依頼で人工衛星から写真を撮って、データ解析をし、県に渡されたそうです。
他にも、すでに和歌山市の衛星写真からハザードマップも作られているそうで、見せてくれました。
質疑応答のときに、人工衛星がどのぐらいの周期で日本の上を通過するのかと伺いました。すると、人工衛星は2日に1回、日本の上を通るそうで、その時に写真を撮っていると、答えてくれました。ただ機動性に欠けるので、もう1機増やして、毎日写真を撮ることのできる体制にしたいと、おっしゃっておられました。
ちなみに、JAXAの年間予算は約2400億円。和歌山県の年間予算の約3分の1、和歌山市の一般会計と特別会計を合わせた金額に匹敵します。これを高いと見るか、低いと見るかは人それぞれですが、普段は気付かない生活のあらゆるところで、JAXAの活動のお世話になっているということは事実です。
県内には機材の原材料などを作っている会社もあります。世界シェア約80%という会社もあります。もっと県内に宇宙関連産業を呼び込む活動もしなければならないのではないかと思いました。
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