banner
profile
policy
activity
blog
db
link
rss
home

〒640-8235
和歌山県 和歌山市 東長町9-1
TEL:073-426-2475
FAX:073-426-2475
mail:

title activity
2010年09月30日
議員定数 2減へ

 和歌山市議会9月定例議会も明日最終日となります。今日は議決の精査などを行うために、会派の総会がありました。
 その他にも、尖閣諸島問題に関連する意見書や国立大学の運営費交付金を確保するよう求める意見書が提案される予定です。
 そして、議員定数を2減する条例案が最大会派から提案されます。2月議会で設置された議員定数問題特別委員会で調査・議論されてきましたし、先日も竹下譲 拓殖大学地方政治センター長にご講演いただきました。竹下先生は定数削減に反対で、削減の前にまず議会改革を行わなければならず、改革ができなければ定数が何人になっても、市民から不要論が出ると、おっしゃっておられました。
 そんな講演を受けながらも、議会改革の話が出ず、市民受けしやすい定数の削減が先に出てきました。定数削減より、議員報酬の引き下げや市民に対する議会主催の説明会を行うなど、先にできることはあったはずですが、それをすっとばしてしまいました。
 議員が定数削減に反対すれば、すぐに「保身」だと言われますが、憲法にも一つの章を立ててまで設けられた民主主義のシステムである地方自治を維持することは、議員としてすべきことのひとつであり、それを財政上の問題で捻じ曲げることは認められません。
 財政上の問題なら、議員報酬を大幅に引き下げたらいいのですが、人数は市民の声を反映させるために必要です。財政か、民主主義か、どちらを優先するのか、言うまでもなく民主主義です。
 何が何でも定数削減に反対するわけではありません。議会として、やるだけのことはやって、それでもなお、市民の皆さんから「削減せよ」と言われれば、私は議員としてそれに従います。しかし、今の状態は、全てやり尽くしたとは言えません。
 思っていることを全て書ききれていませんが、以上のような考えから、今回の議員定数削減条例には反対させていただきます。

 
2010年09月28日
ビックリするような話

 市議会は今日明日と特別委員会の日です。今日は地震対策特別委員会が開かれました。
 明日は環境保全対策特別委員会が開かれます。私は環境保全対策の委員ですので、出番は明日です。
 ですので、役所の中で私が受けた陳情の処理をしました。陳情も様々なものがあります。老人ホームに入りたい、道を敷いて欲しい、生活再建の相談などなど。必ずしも、全てが役所の中で片付くとは限りませんが、役所内で片付かないものは外へ出て、答えを探します。出来得る限りのことはするようにしています。
 その後、議会の控室にいたら、ある記者さんが来られました。今議会の課題や議案の中身について、色々と聞かれた最後に、ちょっとビックリすることを言われました。
 8月の補欠選挙で当選した永野議員が今議会で一般質問を行わなかったことについて、会派内で意地悪されて、一般質問ができなかったという話があるけれど、本当のところは?という質問をされました。
 言われた僕もビックリ。ちゃんと、そんな事実はなく、確か本人さんが今回は見送るという意思を示されたというお話をさせていただきました。新人議員は当選直後の議会で一般質問に登壇して、顔見世するというのが慣例になっています。もう一人の当選した議員は登壇したのに、永野さんが登壇しなかったので、そういう話になったようです。
 まあ色々と言われます。でも、事実でなければ、堂々と事実を述べればいいだけですし、その結果、笑い話で済みましたが。

 
2010年09月25日
運動会日和

T_B_IMGP2489.JPG

 今日は地元の砂山小学校の運動会へ行ってきました。昨日はちょっと寒かったですが、今日は寒くもなく暑くもなくで、まさに運動会日和でした。
 私と青年会議所での同期が、今年の育友会長をしているということもあって、子供達の姿とともに、その雄姿も見に行ってきました。
 低学年のかけっこあり、中学年以上のリレーがあり、6年生の騎馬戦がありと、楽しませていただきました。午前中の中盤に、6年生の親子綱引きがありました。子供達と親の対決です。親の先頭には育友会長がおりました。
 育友会長曰く、保護者に事前に声を掛けると人数が集まらないのだけど、直前になったらどっと集まってくるのだそうで。その予言通り、はるかに予定人数を超える保護者の数。
 1回戦は難なく親の勝ち。2回戦は、子供達の団に先生方が加わって子供達の勝ち。3回戦は親が本気を出して圧勝。育友会長曰く、親の力を見せておかないと、とのこと。なるほど。

T_B_IMGP2490.JPG

 その後、競技を見ながら育友会長と話していたのですが、私のいた本部テントの隣が敬老席になっていました。毎年近所の高齢者や孫の姿を見に来た方々が座っていらっしゃいます。最近の研究で、子供の声や動く姿を見ると、認知症を改善したり、なりにくくしたりする効果があるのだとか。だから、幼稚園や保育所の隣に老人ホームを作ったりして、いつも交流できるようにしているのかと、少し納得しました。
 私の後ろでも、わざわざ長野から孫の姿を見に来たという方がいらっしゃいました。映像で見るのもいいですが、やっぱり生でみたいですよね。さぞかし、おいしいお昼のお弁当が召し上がられたのではないかと思います。
 今年は記憶に残る運動会でした。

 
2010年09月22日
昨日と今日の市議会

 昨日21日の市議会は一般質問の最終日で、2人が登壇しました。続いて市当局から追加の議案が提出されました。追加の議案は、来月行われる予定の県議補欠選挙にかかる経費を予算に計上するものです。選挙ポスターの掲示板を設置するなど、選挙準備があるため、他の議案と切り離して、先に議決が行われました。
 続いて、当初提出された議案についての中身を詳しく聞く「質疑」が行われました。質疑が終わると、細かな審査のために、それぞれ担当の委員会に議案が割り振られる「委員会付託」の手続きが執られました。最後に先日まで行われた議員定数問題特別委員会の報告が委員長から行われ、本会議が終了となりました。
 この手続きを受けて、今日から委員会での審査に入りました。私が所属する総務委員会では、四局・出納室と財政局の審査を行いました。
 過去にも書きましたが改めて。四局とは「議会事務局・監査委員会事務局・選挙管理委員会事務局・人事委員会事務局」を差します。前半では、昨日の一般質問を受けた形での、人事委員会のあり方といった質疑がほとんどでした。
 後半の財政局の審査では、提出議案の中身について以外に、税を滞納した場合に課せられる年14.6%という高率の延滞税について、その取り扱いについての質疑がありました。
 故意に悪質な意図を持って、税を滞納している場合は別として、税を滞納する人にはそれなりの理由があります。ギリギリの生活をしている中で、何とかやりくりしている人もいる中で、本税以外に年14.6%という高率の延滞税が上乗せされると、払えなくなる人もいます。払う意思のある人には相談に乗って、できるだけの手当をするよう、求める話でした。
 この点は特に切実です。困ったときには、役所か議員に必ず相談して下さい。

 
2010年09月20日
敬老の日に思う

 3連休の最終日、敬老の日です。
 杭ノ瀬の敬老会へ呼んでいただき、ご挨拶させていただきました。皆さん喜んで下さり、いっぱい手を振ってくれました。こちらがお祝いを言いに行ってるのに、逆に励まされた感じで、恐縮です。
 でも、お年寄りを取り巻く環境はとても「敬老」とは言えず、どちらかといえば「軽老」になってしまってるように思います。
 昨日も奈良で、夫が妻の遺体を3ヶ月間自宅マンションのベランダに放置したとして逮捕されています。逮捕された夫は「市役所に届ける手続きが面倒だった」と話しているそうです。
 夫婦の話なので、生前に何かあったのかなぁと想像したりもするのですが、それにしても亡くなってそのまま放置というのは、あまりにも悲しすぎます。
 昔はお年寄りの数が少なかった、長生きできる人が珍しかったという社会環境があったのでしょうが、科学技術の進歩で多くの人が長生きできるようになり、お年寄りの数も増え珍しくなくなった分、扱いもぞんざいになってしまったのでしょうか。ここまで豊かになってしまったことの功罪相半ばすることなのかもしれません。
 ただ、年齢がどうあれ、安心して生活できる社会を創り出していくことが求められていることは重々承知しています。そのための仕事は、これからも引き続き行っていきます。

 
2010年09月19日
丼米わかやま

 今日は和歌山城西の丸広場で、和歌山青年会議所主催の「丼米わかやま~2010丼米横丁出現の巻~」が行われました。
 自分の所属の委員会が行う事業ではなく、お手伝い役です。
 昨年から始まった「丼米わかやま」。昨年のコンテストで優勝を獲得したたちうお香梅揚げ丼がとても人気でした。出店の各店が工夫を凝らした丼物を出していらっしゃいました。

T_B_IMGP2485.JPG

 私はかつおのたたき丼を食べました。隣でちらし丼を食べているのは、私が所属する例会委員会の吉増委員長です。
 会場では食べるだけでなく、子ども達による落語寄席も行われました。ネタをしっかり覚えて、たくさんの方の前で披露するのは、落語の情景を自分で創造したり、人前で話したりなど、いくつもの良い点があるそうです。子ども達が老人ホームへの慰問にも出かけているそうです。
 今日の来場者は約3600人だったそうです。たくさんの方が来て下さいました。ありがとうございました。ただ、残念だったのは、市役所の真ん前でイベントをやっているのに、市長や関係職員さんが顔も出されなかったこと。(来られていたのならば、お知らせ下さい。訂正しますので。)確か今議会の冒頭、市長の所信の中で「観光力」っておっしゃっておられました。「観光力」って市がやることだけなのかな?って思います。民間との「協働」とも書いてあったような・・・。
 今後、議会の一般質問でも検証しようと思います。

 
2010年09月15日
質問と代表選挙 後記

 昨日の市議会で、一般質問に立たせていただきました。
 今回は、4年前の市長選挙の際に示されたマニフェストの検証を行いました。また、今年の市長選挙の際に示された公約へ、4年前のマニフェストの反省がどう活かされたのかについて質問しました。本来なら、市長選挙前に検証をしておかなければならなかったのですが、六日の菖蒲十日の菊と思いながらも、しておかなければならないと思い、質問させていただきました。
 昨今の首長選挙では、マニフェストを提示するのが一般的になっており、マニフェストには数値目標・達成期限・財源・具体的な手法を工程表とともに明示するのがスタンダードになっています。
 4年前のマニフェストは数値目標や達成期限、具体的な手法を明記していましたが、財源や工程表は示されていませんでした。
 市長からは、細かすぎて市民受けが悪かったので、今回の選挙ではマニフェスト方式をやめ、市民が理解しやすいように『3つの「磨き」と9つの「充実」』というグループで政策をまとめた、との答弁がありました。
 しかし、世の中の流れに逆行するような、市長の政策提示は良くないと思います。確かに細かい政策は見てもらえないかもしれませんが、ならば二段方式にして概略版と詳細版という形で提示するべきだったと思います。その提案もしましたが、市長には受け入れてもらえませんでした。
 そうなると、やっぱり六日の菖蒲やなぁと、自分の不明を恥じるしかありません。

 ほぼ時を同じくして、東京では民主党臨時党大会が開かれ、代表選挙の投開票が行われました。結果は皆さんご存知の通りです。
 マスコミ報道では、岸本代議士は小沢候補を支持、阪口・玉置両代議士は菅総理を支持されたそうです。和歌山県における党員・サポーターの得票数は(選挙区/小沢候補/菅候補)1区/324/533、2区/353/435、3区/191/289 という結果でした。
 今回の代表選挙で印象的だったのが、勝った菅総理が渋い顔で、負けた小沢さんが笑顔だったという点です。あまりにも大差だったので、晴れ晴れとしたのではないでしょうか。
 菅総理も「ノーサイド」とおっしゃっておられました。早急に立て直しを図り、国難に立ち向かっていかなくてはならないと思います。

 
2010年09月14日
2010年9月議会の一般質問全文

 今日の質問の議事録を記します。なお、これは原稿ベースで、速報版です。実際の議事録は若干異なることをお含み置きください。正規は後に発行される議事録に拠ります。

《質問》

 民主クラブの山本忠相です。
 今回は市長の政治姿勢ということで、4年前の市長選挙で掲げられたマニフェストについて、検証したいと思います。
 大橋市長はマニフェストに『元気和歌山「誇り」と「信頼」の再生』『ストップ・ザ・「人口減少」総力で挑む』と大書きされ、重点施策として「5つの全国モデルへの挑戦」を掲げられました。まず、それぞれの施策の進捗状況について、事業や政策を担当しているであろう各課にヒアリングしましたので、確認していきます。

1、「安全なまちづくり」の推進について
 『現代版「稲村の火」避難誘導灯を計画的に設置する』については、太陽光発電式避難誘導標識の設置は12箇所計画中の10箇所設置できたようです。
 『防災行政無線システム(屋外拡声子局)を平成19年度末までに全小学校に設置』は平成20年度に完了しました。
 『緊急時用浄水装置を平成19年度末までに全中学校に設置する』とありますが、これは昨年度完了しています。
 災害時用の毛布を5万枚確保し、下水管に直結する簡易トイレを計画的に確保するとありますが、毛布や簡易アルミ寝袋を目標の85%まで確保し、簡易トイレは設計段階に入っているそうです。
 耐震補強が必要な小中学校の校舎・体育館の工事を22年度末までに完了させるとありますが、平成17年度から工事を開始し、今年度末で小学校44校、中学校15校の工事が完了する予定だそうです。また、建て替えを予定していた3校の校舎と体育館1棟は補強工事で対応するよう再検討し、23年度中に工事を行う予定だそうです。
 自主防災組織の充実を促進するということで、防災資材等整備補助金制度の充実と地域防災リーダーを各連合自治会に10人、計420人のリーダー養成を目指すとあるのは、市民防災大学や自主防災組織に対する補助が7~8割で行われ、また在住外国人に向けた支援も取り組まれています。
 子どもの視点による地域危険箇所確認マップの作成は、今年7月現在52小学校のうち、43校で作成されているそうです。
 「地域子ども見守り隊」運動が全国モデルとなることを目指し、全小学校区での「声掛け運動隊」「見守り隊」「お迎え隊」結成の支援するとあるのは、見守り隊員さんに平成18年からボランティア保険を掛けているそうです。
 ひとり暮らしの高齢者への声かけ運動は、配食サービス事業を委託したことでできたそうです。
 悪徳商法に対応する相談窓口の設置については、従来ある市民相談にプラスαして、平成19年6月には消費相談窓口が設置され、新規に有資格者の相談員を採用、職員さん1人が相談の資格を取得されて、2人体制で当たられているそうです。

2、「優しいまちづくり」の推進について
 市北部(直川用地)に保健センターを新設するについては、現在建設中です。
 病院ネットワークの構築は、救急医療情報センターや病院群輪番制病院運営補助金の支出、周産期医療ネットワーク事業によって構築できたと考えてらっしゃるようです。
 市民の集うお城や公園のバリアフリー化は、六十谷駅のバリアフリー化が完成。水門筋のセミフラット化工事が進められています。
 高齢者が住み慣れた地域で生活できるようサービスを充実するということで、小規模特養を各年度1箇所ずつ整備するというのは、毎年1箇所ずつ新設されています。認知症対応高齢者グループホームを120床増やすとあるのは、4年間で153床新設できたとのことです。
 子育て中の市民が集う「親子の広場」を設置するというのは、市内5箇所につどいの広場を設置しています。
 乳幼児健康支援一時預かり事業、いわゆる病後時保育の実施は、杭の瀬保育所の建て替え工事によって受け入れが可能となり、また緊急サポートネットワーク事業が行われています。
 学童保育の設置は、放課後子ども教室推進事業と放課後児童健全育成を49の小学校と13の保育園で行われています。
 子育て応援団のネットワーク支援は、運営を委託して行っています。
 ボランティア活動拠点の充実は、平成20年度にNPOボランティア指針が策定され、21年度から3年計画で充実に向け、進行中だそうです。市民提案事業の拡充は、実施されています。
 奈良県川上村にある市民の森を1haから3haに拡充する政策は、1ha増加して2haにできたそうです。
 リサイクルの推進やゴミの減量については、プラスチックや資源ごみのリサイクルを進めているそうです。
 総合的な人権施策については、人権施策総合推進事業や人権教育推進事業、企業人権推進事業などを行ったそうです。

3、「元気なまちづくり」の推進について
 和歌山市の名産(ブランド)を創出するコンテスト等を積極的に開催し、10個以上の新名物を目指すとありますが、コンテストを開催した結果、4つの新名物を創り出せたそうです。
 和歌山市の産物をブランド化するプロジェクトは、しらすやアシアカエビのブランド化を始めているそうです。
 姉妹都市と連携した海外のアンテナショップは実現できませんでした。
 城フェスタ事業を拡充し、「週末には必ず何かの催しが開催されるお城」の実現は、平成20年5月18日から11月23日までの間にあった56の土日のうち、44日で何らかの催しができたそうです。
 平成22年度までに4ゾーンを、四季の花を楽しみながら健康散歩できるように整備するとあるのは、ボタンの植栽や公園内の照明を増設する工事を行ったそうです。
 「ものづくり付加価値創出支援制度」は目標65件中実績47件。「ふるさと起業支援制度」は目標11件中実績7件ということでした。
 企業誘致などにより5000人の新規雇用確保については、住友金属やその関連会社、また誘致した企業などにおいて955名の新規雇用が生まれたそうです。
 「和歌山市経済戦略会議」は平成20年度中に開催されました。
 和歌山大学観光学部の設置促進は、設置されました。
 スポーツを楽しみ、ゆったりとリフレッシュする観光をどの程度実現できたのかは、スイム駅伝やドラゴンボートの開催を支援したそうです。

4、「快適なまちづくり」の推進について
 和歌山北インターチェンジは今年3月に共用が開始されました。
 第二阪和国道と京奈和自動車道の早期完成促進は、現在地籍調査や関連の工事が行われています。
 市駅小倉線は3割強が整備され、完成が平成26年度末に変更されました。
 西脇山口線は5割弱整備が終っています。
 JRの高架事業は平成21年度に完成しています。
 和大新駅の実現は平成20年度末目標となっていますが、平成24年度末完成に変更されています。
 下水道普及率の向上33.9%、水洗化率73.6%の目標については、普及率が33.5%と少し及ばなかったものの、水洗化率は79.3%と目標を達成できたそうです。
 「半径1キロ気持ちの切り替え運動」で職員の意識改革を促進、中央省庁や企業などへ年10名を目標に若手職員を研修派遣は、それぞれ実施されたそうです。
 来庁者アンケートを実施して、市民満足度90%を目指すとあるのは、平成18・19の両年度実施され、平均76・74点で90点には届きませんでした。平成20年度からは所属長や職員各自による自己評価に変わったそうです。
 ワンストップ窓口の実現は、税証明総合窓口を設置し、その他については検討中という回答でした。
 市民の問い合わせに迅速に対応する市役所コールセンターの開設については、コールセンターではなく、市ホームページのよくある質問集で当面対応するそうです。
 全ての市施設にインターネット予約システムの導入は、市民会館はじめ30施設について今年度から導入されました。
 施設の指定管理者制度の導入や保育所・幼稚園の民営化推進、民間活力導入を積極的に行うとあるのは、第一・第二共同調理場の民間委託、一般廃棄物の収集運搬業務の委託、粗大ごみ収集業務の委託、市営住宅の指定管理者制度導入、小学校校務員の派遣委託事業が行われているそうです。
 縦割り行政の弊害解消のため、各部局の総務事務の一元処理については、局制を導入したとの回答でした。

5、「教育のまちづくり」の推進について
 市和商に普通科の開設は、平成21年度に完了しました。
 少人数学級とチームティーチングの推進は、低学年サポートプランとして実施されているそうです。
 各小学校に毎年100冊ずつの図書の充実は、おおよそ100冊分の予算を各学校に配分しているそうです。
 仮称「基礎学力向上プロジェクトチーム」を設置して、「10分読書館」や「10分計算塾」を実施するというのは、小学校で100%、中学校で80%の実施率だそうです。
 土曜スクールの拡充は、33校から34校と1校増加させたそうです。
 学校周辺をあいさつ道路とし、地域の方々とあいさつを交わす運動の推進は、各校校門前を中心に展開し、校区全域に広がるよう啓発中とのことです。
 食育の推進は、健康わかやま21推進事業や栄養指導事業、食育推進計画の策定が行われているそうです。
 「地域の学校支援事業」の展開や学校支援ボランティア登録者数を22年度末までに500人にするとしているのは、きのくに共育コミュニティ事業として、100%の実施率だそうです。
 「小学生和歌山クイズ大会」は平成18・19年度の2回行われたそうです。
 教員の研修を充実し、教える力を高める環境整備を進めるとあるのは、国の法定研修以外に、初任者研修など市独自の研修を設けているそうです。
 教員表彰制度は実施されているそうです。
 
 以上、4年前に掲げられたマニフェストの政策は、おおむね実施されていることが分かりました。
 さてそこで、『5つの全国モデルへの挑戦』ということで掲げられた重点項目
1、「安全なまちづくり」の推進 「地域見守り隊」全国モデルへの挑戦
2、「優しいまちづくり」の推進 「介護予防」全国モデルへの挑戦
3、「元気なまちづくり」の推進 「名産創出・まちなか再生」全国モデルへの挑戦
4、「快適なまちづくり」の推進 「気配り市役所」全国モデルへの挑戦
5、「教育のまちづくり」の推進 「地域の学校支援」全国モデルへの挑戦
この5つは全国モデルにできたのかどうか。また全国モデルになったと言える根拠、例えばマスメディアにこれだけ取り上げられたとか、他の自治体や議会からこれだけの視察があったとか、具体的な事例を含めて、お答え下さい。
 また、それぞれの事業を、実施してどうだったか評価されていると思います。やってみて見い出せたこと、反省点、またスローガンである『元気和歌山「誇り」と「信頼」の再生』『ストップ・ザ・「人口減少」総力で挑む』の実現できた点をお伺いし、第1問といたします。

《大橋市長 答弁》

 まず、「安全なまちづくり」の推進についてです。
 安全なまちづくりを推進するため、各地域において、自治会や自主防犯組織、或いはPTAの皆様方をはじめ多くの方々により、積極的な取り組みがなされております。
 その内、地域子供見守り隊については、全ての小学校区で設けられ、暑い日も雨の日も、子どもたちに声をかけながら長時間にわたり見守っていただいており、小学生に対する不審者による声かけ等の事案は、平成17年度100件でしたが、平成21年度は49件と半減する等の効果がありました。
 民間のこのような活動と呼応して、本市においても行政として、青色回転灯付パトカーによる巡回パトロールを行い、犯罪抑止効果を高めるとともに、地域の方々や関係機関との連携を密にし、通学路や公園等における防犯上問題のある箇所の点検を行うなど安全なまちづくりに努めています。
 これらの活動は、先進的な取り組みであり、民間と行政によるパトロールが協力し合って大きな成果を挙げている点でも、他に誇るべき取り組みであると考えています。

 次に「優しいまちづくり」の推進についてであります。
 平成18年度から実施している介護予防のための通所型介護予防事業において、和歌山大学と連携した和歌山市シニアトレーニング事業は、市民の健康維持を後押しする介護予防体操であり、テレビ朝日「スーパーモーニング」、TBSひるネタ「おとなの教室」、NHK「ためしてガッテン」、各社新聞記事などで全国的に取り上げられました。
 また、市民ボランティア養成講座では、平成18年度から21年度まで、242人の方がシニアエクササイズを学んで、地域での介護予防活動に取り組んでいます。
 「介護予防」全国モデルへの挑戦については、達成することができたと考えておりますが、今後も更に事業の充実に努めてまいります。

 続いて「元気なまちづくり」の推進についてです。
 「元気なまち」づくりを目指し、特に17年度から開催していた城フェスタに全力で取り組んでまいりました。竹燈夜、食祭といった主催事業による元気づくりに加え、「城にあつまれ百人のこども忍者」や「小梅日記を活用した事業」等、市民の皆さんに積極的に事業を開催して頂けましたので、お城を舞台に行政と市民の皆さんが一体となった本市の元気づくりのモデル(礎)ができたと思っています。最終年度の平成20年度には、城フェスタの一環として「女流王将戦」や「なんでも鑑定団」の誘致に成功しましたので、全国に和歌山市を発信する機会も得ました。
 今後も市民の皆さんと力を合わせ「ぶんだら・よさこい」「食祭」「竹燈夜」を和歌山城三大イベントに磨きをかけていきたいと思っています。
 名産創出では、和歌山銘菓「紀らやか」や「トマトカレー」「ぶんだら漬」「よさこいバーガー」等、本市にちなんだ商品の開発が行われ、ポスター等で全国にPRしましたが、ブランド化の全国モデルにいたりませんでした。最近、商工会議所とJA和歌山の農商工連携により「和歌山ジンジャーエール」が販売され、私は機会あるごとにPRしています。
 ブランド化には、しっかりした販路開拓が必要ですので、今回の「和歌山ジンジャーエール」には期待していますし、本市としてもできるかぎりの応援をしたいと考えています。そして、成功例ができれば次の成功へとつなげたいと思っています。
 「旧丸正百貨店」の再生は、平成18年度に、国において新たに創設された「暮らし・にぎわい再生事業」を活用した近畿初の取り組みで、まちなか再生のモデル事業として、国土交通省の事業例として紹介されました。
 また、中心市街地活性化基本計画の主要事業としても、近畿地方整備局で、圏内の自治体を対象にした取り組み事例の発表を行ったり、習志野市議会はじめ、20団体を超える視察がありました。

 「快適なまちづくり」の推進についてです。
 「市役所は、市民の皆様にとってわかりやすく、便利なものでなくてはならない」いう考えから、行政サービスに対する市民満足度の向上を目指し、職員の意識改革、人材育成に積極的に取り組んでまいりました。
 中でも、フロアマネジャーの配置、窓口事務の時間延長、気配りポスターの掲示、接遇ハンドブックの作成などの取組みにより、市役所を訪れる市民の皆様のアンケート結果等から、一定の市民満足度の評価を受けているものと思っております。
 また、中核市では最多の、毎年10数名の若手職員を総務省、内閣府等へ派遣し、次代を担う人材の育成に努めてまいりました。
 さらに、ワンストップ窓口の推進については、本庁舎2階の税証明の総合化を図るとともに、戸籍の電算化にも取り組み、また、この11月にはサービスセンターの設置を予定するなど、窓口でのサービス向上を進めてきたところです。
 また、市民の皆様からの様々な問い合わせに迅速に対応するため、ホームページ上に「よくある質問集(Q&A)」の掲載を行ってまいりました。
 これまでも、「気配り市役所」全国モデルへの挑戦については、マスコミ等で報道され、全国的に広がったものと考えておりますが、今後も、引き続き、快適なまちづくりに向けて、多種多様な新時代の行政サービスに職員全員が誇りと情熱を持ち、市民の皆様には満足と信頼を持ってもらえる市役所づくりを目指し、「気配り市役所」の全国モデルへの挑戦を進めてまいります。

 5つ目「教育のまちづくり」の推進についてです。
 地域住民がボランティアとして学校の教育活動を支援し、学校と地域との連携体制の構築を図るために、「共育コミュニティ推進事業」を、西浜・西脇の各中学校区で実施しています。
 具体的には、西浜中学校区では、水軒の浜の松の植樹、校庭の清掃・整備、マラソン大会での見守り活動などを実施、また、西脇中学校区では、磯の浦クリーン作戦、図書ボランティア、技術科や家庭科の実習授業の支援などの活動を行っています。
 国の先進事例としてよく取り上げられている東京都杉並区では、土曜日の学習サポート、学校図書館の司書業務サポート、校内の緑地化などの活動等が行われています。
これらの活動を単純に比較する事は出来ませんが、相対的に考えれば、「地域の学校支援」全国レベルへの到達度はほぼ達成されているものと考えます。
 平成21年10月には、このような当市の活動を視察するために、茨城県古河市議会が西浜地域協議会を訪れ、校外での地域との連携について、参考になったとの意見をいただきました。
 また、「共育コミュニティ推進事業」を範とした「学校と地域が連携した取り組み」は、全市の小・中学校に広がっています。

 各事業につきましては、最近の事例では、未利用地であった直川用地について、和歌山北インターチェンジの開通と、直川用地への10企業の立地、「さんさんセンター紀の川」という保健所、コミュニティセンター、サービスセンターの複合施設建設が、和歌山市東北部在住の皆さんに「この地域も一気に良くなる」という大きな希望を持っていただくことにつながっています。これらも、厳しい財政状況の中、行政と住民がともに、知恵と工夫を凝らし、国の補助施策をうまく活用しながら、未利用地の解消と活用という財政の健全化と産業の活性化及び都市基盤の整備を「最少の経費で最大の効果」が得られるよう複合的に展開いたしました。
 また、約3万人規模の民間開発と新駅建設などが進んでいることも、住民の大きな希望を生み出しているように感じます。
 平成14年8月に和歌山市長に就任した当初、和歌山市は大変厳しい財政状況にあり財政健全化団体転落の危機にありました。まず、市政の信頼回復と安定を図ることが重要であると考え、「誇り」と「信頼」の回復及び「人口減少対策」をスローガンに、堅実な市政運営と傾いた財政の建て直しに努めてまいりました。また、住民の皆さんと行政が力を合わせて、「和歌山市に住んで良かった」「和歌山も活気が出てきた」と思えるような、まちづくりの実現を図るための各々の事業を粛々と進めてまいりました。
 その結果、まだまだ楽観できるところには至っていませんが、財政状況は、平成20年度決算において、健全化判断比率等が全て基準を下回ることができ、さらに平成21年度決算においても、前年度より改善され、財政立ち直りの兆しが見えるところまでこぎ着けたところです。
 人口減少については、子育て支援など様々な施策に積極的に取り組んできた結果、前年と比べた減少幅が、平成17年には、約1900人であったのが、平成21年には、約1000人まで縮小しておりまして、十分とは言えないまでも取組の成果が表れていると考えております。

《再質問》

 それぞれご答弁いただきましたので、再質問に入らせていただきます。
 まず、5つの全国モデルへの挑戦で、全国モデルに成り得たのかという質問に対し、
『1、「安全なまちづくり」の推進 「地域見守り隊」全国モデルへの挑戦』は、なったと言っても良い。
『2、「優しいまちづくり」の推進 「介護予防」全国モデルへの挑戦』は達成できた。
『3、「元気なまちづくり」の推進 「名産創出・まちなか再生」全国モデルへの挑戦』は行政と市民が一体となった元気づくりのモデルができたが、本市にちなんだ商品のブランド化は、全国モデルには至らなかった。まちなか再生事業は国土交通省の事業例としても紹介されている。
『4、「快適なまちづくり」の推進 「気配り市役所」全国モデルへの挑戦』は、マスコミ等で報道され、全国的に広がっている。
『5、「教育のまちづくり」の推進 「地域の学校支援」全国モデルへの挑戦』は全国レベルにほぼ到達した、というお答えでした。
 私の感覚からは、正直「全国モデル」と言えるのだろうかと感じるのです。例えば、『「地域見守り隊」といえば和歌山市!』と言われるところまで、来れたのだろうか、と。ただ灯台下暗しで私が全国で取り上げられていることに気付いていないだけかもしれませんが。
 この8月に3選され、これから4年間の和歌山市の舵取りを任された大橋市長ですが、4年前のマニフェストの総括の中で、十分な評価が得られていないならば、理解を得られるよう努めるとともに、積極的な情報発信をしていかなければならないはずで、本来なら、まずご自身で4年間の自己評価をしていただき、それを市民に示した上で、3期目のマニフェストを示さなければならなかったのではないでしょうか。この点、いかがお考えでしょうか。
 また、大橋市長のホームページで3期目のマニフェストというか、公約を拝見しました。2期目のマニフェストと比較して、数値目標や達成期限がなく、具体性に欠けていると思います。
最近は首長マニフェストに数値目標・達成期限・財源・具体的な手法を工程表とともに明示されるのがスタンダードになっています。今からでもマニフェストに手を入れて、中身の充実を図ってはいかがでしょうか。
 以上をお伺いし、第2問といたします。

《大橋市長 答弁》

 議員ご指摘の4年前にお示しした69の重点事業や数値等につきましては、より具体的に理解していただけると考え、作成しましたが、結果的には項目が多すぎて、かえって市民の皆様に浸透しなかった面があったと感じたため、今回は関心を持ってもらい、理解しやすい形式として、3つの「磨き」と9つの「充実」にまとめて政策をお示ししたものでございます。
 いずれにしましても、誰もが「住んで良かったまち」、「将来に希望が持てるまち」を築いていくことが私の使命であります。
 そのようなまちづくりをめざして、「ふるさと和歌山市」の魅力を磨き上げていきたいという気持ちを込めたものであります。
 和歌山市の未来を開いていくために、自信と勇気を持って、政策を推進し、多くの実を実らせていきたいと考えています。

《再々質問》

 市長からは、市民受けが悪かったので、「3つの磨きと9つの充実」というグループにまとめて政策を示したと言う主旨のご答弁をいただきました。そのお考えは理解できますが、たとえ市民から一瞥もしてもらえないとしても、首長として市民に対する説明責任を果たさなければならないと考えます。
 大橋市政総決算の3期目が始まったばかりの今だからこそ、政治家大橋建一さんとして、先程私が再質問で述べた4つの項目と工程表を明らかにしていただきたい。
 それが「首長マニフェスト全国モデルへの挑戦」であり、たった1つの磨きと1つの充実で、大橋市政3期目がキラキラと輝くのではないかと思います。
 来年再び議席をお預かりできましたら、2年を過ぎた時点で中間評価をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 以上で私の一般質問を終わります。

 
Copyright(C)2006-2007 Tadasuke Yamamoto All Rights Reserved.