大阪ダブル選挙に思う
大阪でのダブル選挙の結果が出ました。
大阪市長選・府知事選とも橋下維新の会が圧勝しました。とマスコミは報じていますが、私個人としては圧勝だとは思っていません。
例えば、ノック知事2期目の選挙では、投票率がほぼ同じなのに、松井新知事より35万票近く多く獲得しています。ダブルスコアに届かない状況で、圧勝と言っていいものかどうか、疑問が残ります。
選挙結果の論評はさておき、これから大阪がどうなっていくのか?です。これは、直ちに直接的に和歌山に対して影響があるのかと問われれば、そんなことはないと答えますが、では全く影響がないかと言えば、そんなことはないと思います。ただ、今の時点でどんな影響がもたらされるのかは、皆目見当がつきません。
しかし、大阪がこれから混乱と混沌の渦に巻き込まれるであろうことだけは、見えてきます。それは橋下市長と松井知事の差です。
この二人は確かに、府市合併・大阪都構想実現の1点では完全に一致していて、これに関わる部分では揺るぎないと思います。しかし、行政が抱える仕事や課題は「府市合併・大阪都構想実現」で突破できるものだけではありません。
大阪も広く、兵庫・京都・奈良の府県境から、南は和歌山との境にある岬町まで、地域差もあり、文化も異なります。橋下さんはご自身のバイタリティやパワーでまとめ乗り切ったのでしょうが、同じことが松井知事にできるでしょうか。
また維新の会の中では橋下さんが代表だからといって、松井知事が何もかも橋下さんに相談していたのでは、事も進まないですし、橋下さん自身もうっとうしいと思うようになるでしょう。つまり、橋下さんと松井知事の頭の中が違う、全く同じではないので、府政は案外何もできないで停滞してしまうのではないかと思うのです。
結果として、府民が期待したような結果を出すことができないまま、4年が過ぎ去ってしまう。そんな状態になるのではないでしょうか。大阪が浮上できなければ、近畿の原動力は生まれません。
これからどう動くのか、注視しながら、上に書いたことが取り越し苦労であってほしいと願うばかりです。
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