「夢を追い続けられる」こと
今朝は国会議事堂内で、党の地域対策協議会があり、出席しました。
この会は、全国でも様々な課題を抱えている県が選ばれ、それぞれの課題をどう改善していくか、党本部とともに考え、対処していくための組織です。和歌山以外に島根・愛媛・高知・宮崎が選ばれています。
今日が2回目の集まりで、前回私は出席できませんでしたが、阪口県連代表と出席し、今年県連が取り組むことや党本部への要望事項を伝えました。
その後は、友人のマスコミ記者と一緒に昼食を食べました。東京へ異動してからしばらく会っていなかったのですが、今の担当がかなり忙しいらしく、会ってすぐに寝不足だと分かるぐらいの暈ができていました。
永田町から少し離れたところにある喫茶店で、本格ビーフカレーを食べながら2時間近く、友人の今の仕事のことや和歌山のことなど話しました。政界関連では、消費税の増税や社会保障改革、公務員の制度改革など、日々ニュースに取り上げられていることについて、取材しながら感じることなどを聞かせてもらいました。
そんな話の途中で、どういう流れだったかは定かではないですが、ロストジェネレーション(ロスジェネ)の話になりました。
ロスジェネとは、直訳すると「失われた世代」であり、1973~1982年生まれの世代を指し、ちょうど社会へ出る時期に、「失われた10年」による不景気によって就職が非常に困難であった年代を指します。1978年生まれの私は、ちょうどこの真ん中に位置します。5年前の初陣の際に「ロスジェネ議員」と名付けられた取材も受けました。
バブル崩壊のあおりを受けて、不景気の不利益をまともに受けてしまったことから「ロスジェネ」なんて呼ばれたようですが、その世代である我々、少なくとも私には非常に違和感があります。
何かを失ったかどうかを比較する基準点は「バブル経済」であり、我々世代はほとんどバブル経済の恩恵を受けていない。元々受け取ってもいないものを「失った」と言われることの不快感。未だにバブルの頃からの視点で言われる違和感。後ろ向きの言葉から発せられる影。そういう物事に対して反発する気持ちがあるという点で、お互い一致しました。
でも、今この世に生きている全ての世代も「ロスジェネ」に思えるのですが。
夕刻、飛行機で和歌山に戻ってきました。
隣に座った女性が、窓から見える羽の機構の動きを楽しそうに見ているところから、お話しすることになりました。彼女は大学3回生で、航空会社の客室乗務員(CA)を目指して、目下就職活動中。今日は飛行機の整備場などを見学した帰りだったそうです。
飛行機の羽が空気抵抗を受ける仕組みや先日テレビでも放映された映画『ハッピーフライト』の話などをしました。一番ビックリしたのがCAの競争倍率。400人の枠に対して200倍になっているそうです。あんまり大きな数字なので、何度も確認したのですが、就職活動している子の情報ですから、間違いないでしょう。
自分も夢を追いかけて政治家になったので分かりますが、夢を追いかけられる、追いかけることを許される社会がある、状況であることがどんなに幸せなことか、を改めて感じました。そして自分が享受した分を、自分の仕事で社会に返していかなければならないと気持ちを新たにしました。
CAになったあなたと機上で会える日を楽しみにしている、といったような激励をして、それぞれの帰路に着きました。
後ろ向きな言葉を拡散するよりも、前向きな言葉を繋いでいくことの方がどんなにいいか、を再認識した一日でした。
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