議会もいろいろ
今日は、私も会員である「がんばろう、日本!」国民協議会の大阪・京都合同勉強会に参加しました。
テーマは「住民自治と議会改革」で、京都府内の4自治体議員から報告を受け、大学生や社会人も含めた数人で意見交換しました。
実は、同じ「市議会」という名前がついていても、その中でのルールはそれぞれで決めているため、若干違います。
例えば名前。和歌山市の場合、正式には「和歌山市議会」と言います。これは日本国憲法が施行されてからこう呼ぶようになったのですが、それまでは「市会」と呼んでいたので、今でも「市会議員」と使われる方もいらっしゃいます。
では、現在全く使っていないかというとそうではなくて、京都市・大阪市・神戸市・名古屋市・横浜市の議会は「市会」と呼ぶと取り決めをして、使っています。
また、代表質問や一般質問の通告一覧表を傍聴人に配布するかどうかも違います。
和歌山市議会では、いつからなのかは分かりませんが、代表質問や一般質問が行われる本会議の傍聴の際には、写真のような通告一覧表が配布されます。確か、私が20才ぐらいの時に傍聴した際も、いただいたような記憶があります。
しかし、京都市会ではこの一覧表を傍聴人に配布するかどうかを、市会改革推進委員会で審議しているそうですが、意見集約が整わず、未だ配布されていません。私は、どこでも行われていることだと思っていたのですが、そうではないようです。
傍聴者に、誰がどういうことをテーマに質問するのかを知っていただく方が、聞く方も聞きやすいとの意見がある一方、合意ができずに実行されていないそうです。
あと、和歌山市議会にはない制度で「交渉会派制」というのがあります。
おそらく議員数が多いからだと思うのですが、所属議員が5人以上いないと幹事会や議運に出席できず、代表質問の機会も与えられないというものです。5人以上いる会派は「交渉会派」、4人以下は「非交渉会派」と呼ばれます。会の運営について「交渉」できるか否かを人数で区分けするものです。
和歌山市議会にはそういう制度はありません。所属議員が2人以上いれば「会派」であり、会派であれば幹事長会や議運にも席が与えられ、代表質問もできます。たとえ少数でも権利を与えてくれる議会です。
京都市会でも非交渉会派に対する取り扱いを協議している最中だそうです。これはどちらが正しいとか言えるものではありません。それぞれの議会が、それぞれの歴史や流れの中で作り出してきた制度ですから、京都では必要に迫られたことがあったのでしょう。
京都市会はすでにインターネット中継を行っています。和歌山市議会はこれからです。全国一律のものではありませんので、それぞれの議会でルールを決めるというのが、地方自治なのです。
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