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2012年06月16日
南海加太線開業100周年

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 今日は朝からあいにくの雨です。
 本日、南海電鉄の和歌山市駅と加太駅の間を結ぶ加太線が開業して100周年を迎えました。
 鉄ちゃん(鉄道ファン)の末端である私にとっては、身近に走る鉄道が、このような記念すべき日を迎えられたことを非常にうれしく思います。
 朝9時に市駅で、加太線内5駅分がセットになった記念入場券を購入。限定800セットですので、すぐになくなると思い、早々に買いに行き、無事に手に入れることができました。

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 午後から加太線に乗って加太へ。加太港近くにある旅館の大広間で行われた記念シンポジウムに参加しました。加太線にまつわるお話を、5名のパネリストがお話下さいました。
 和歌山社会経済研究所の元主任研究員でいらした亀位さん、和歌山市の合併される前の加太町役場時代からお勤めだった田中さん、曾祖父が加太線の工事を請け負われた建設会社の曾孫にあたる原さん、南海電鉄和歌山支社の和田部長さん、加太にある活魚料理店の3代目である稲野さんという重厚なパネリストのお話を、コーディネーターとして和歌山市観光課の新谷垣内課長が進行するというものでした。
 亀位さんは加太線の成り立ちについてお話されました。詳しくは亀位さんが和歌山社会経済研究所でまとめられたレポートをリンクしておきますので、ご覧になっていただくのが一番分かりやすいと思います。
 田中さんからは、加太が神代の時代から交通の要衝であり、特に淡路島や四国に続く南海道の宿場町であったことなどをお話されました。
 原さんからは、曾祖父時代の工事記録を見つけて来られ、加太の手前の険しい山を切り開いた工事の写真などを披露されました。
 和田さんからは、近年の加太線の状況をお話されました。加太線も乗降客数が下降の一途をたどっており、平成3年には約490万人だったのが平成23年には約200万人と半分以下になっており、貴志川線同様乗って残すしかないとお話されました。
 稲野さんからは、関空にも近いこともあり、外国人観光客をもっと呼び込めるような仕組みづくりをしていきたいと話されました。
 それぞれに違った加太への想いを伺うことができました。しかし、20年で半分以下の乗降客数になってしまっているのにはショックを受けました。公共交通とはいえ、赤字ではやっていけません。維持する苦労は和歌山市民が日本で一番よく知っていると思います。行政からの補助金といった安易な方法ではなく、根本的に維持していくための方法を模索していかなくてはならないと、実感しました。

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